株式会社Back Cast .Design、資金調達で建設現場の省力化を加速
2025年7月25日、株式会社Back Cast .Design(以下、Back Cast)が、建設プロジェクトにおける知識データ化を推進するための資金調達を実施したことが発表されました。この資金は、工程管理ツール「Back Cast」の開発向上と、仮設IT計画事業の拡大に使用される予定です。この度の資金調達は、建設業界の成長企業への投資を行う
Abelia Capitalが引受先となっています。
資金調達の背景と目的
Back Castは、日々の建設現場で蓄積される大量の情報をプロジェクト単位で「ナレッジ」として活用できるようにするための工程管理ツールを開発しています。これまでの建設DXツールが個別のタスク効率化に重きを置いていたのに対し、Back Castが目指すのは、データがプロジェクト内で流通し、全体最適化される「建設2.0」の世界です。
その中で仮設IT計画が重要な役割を果たします。仮設IT計画は、現場のフェーズに応じたITインフラ(カメラやセンサー、通信環境など)を整備し、ITコンサルタントが現場での導入を支援します。この取り組みにより、現場情報をリアルタイムで「Back Cast」に集約できる仕組みが構築されます。
目標と取り組み
今回の資金調達を通じて、以下の具体的な取り組みが進められます:
1.
「Back Cast」のプロダクト強化: データ集約機能を一層進化させ、ユーザーにとって使いやすい形にブラッシュアップします。
2.
仮設IT計画の本格的展開: 専門家を増員し、現場での適切なサポート体制を整備します。
3.
業界内での認知拡大: 展示会やイベントに出展し、広くサービスの認知度を高めていきます。
4.
UX向上のための開発: 既存の建設ツールやハードウェアとの連携を図り、ユーザー体験を向上させる新機能の導入を進めます。
「Back Cast」と仮設IT計画の詳細
Back Cast
Back Castは、工程とタスクをデータベース化し、建設現場のナレッジを蓄積・共有・分析できるSaaS型の工程管理ツールです。このツールによって、属人的な知識を解消し、チーム全体の生産性向上を目指します。
仮設IT計画
仮設IT計画は、Back Castを中心とした情報収集の仕組みです。工事現場の状況を自動的に取得・可視化するためのセンサーや通信手段を各工程に最適化して導入します。またITコンサルタントが実際に現場に入り、導入と運用を円滑に進めます。その結果、情報が現場の判断者まで迅速に伝達され、ナレッジとして蓄積されることが期待されます。
今後の展望
Back Castの代表取締役である北敬介氏は、資金調達を経て、さらに多くの人々に「Back Cast」を知ってもらい、日々進化する現場環境に対応できる形で製品を提供していく方針です。中長期的には、中・大規模建設プロジェクトにおけるパートナーサービスとしての地位を確立することを目指しています。「仮設IT工事」という新たな工種を広め、施工情報をリアルタイムで流通させ、業界全体を一つの“ナレッジエンジン”として機能させる未来を志向しています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社Back Cast .Design
- - 設立: 2023年6月22日
- - 所在地: 東京都渋谷区神南1-14-7 ワイズ神南ビル 2F
- - 資本金: 46,999,965円(資本準備金を含む)
- - 事業内容: 建設現場向け工程管理SaaS「Back Cast」の企画・開発・運営、仮設IT計画の提供
今後の進展がますます楽しみなBack Cast .Designですが、公式サイトやSNSを通じて、ぜひ注目してみてください。