日本の焼き物文化が世界に発信
東京港区にある株式会社ピハナコンサルティングが新たなプロジェクト「CERANIS」を通じて、日本の焼き物文化を世界に広める取り組みを開始しました。その一環として、羽田空港の新たなラグジュアリーブランドショップ『JAPAN MASTERY COLLECTION』(以下JMC)で、各地の焼き物のギフトセットが販売されます。この施策は、訪日外国人観光客に向けて日本の伝統文化を伝える重要なステップと言えるでしょう。
JAPAN MASTERY COLLECTION(JMC)とは
JMCは2023年12月22日に羽田空港第3ターミナルの出国エリアにオープンした、地方創生型のラグジュアリーブランドショップです。このプロジェクトには、日本空港ビルデング株式会社と東京国際空港ターミナル株式会社が共同で参画しており、単なるメイド・イン・ジャパン製品の売買を超えて、日本の美と技を未来へと残す役割を担っています。
JMCは製品の評価を高め、生産者への資金還元、さらには技術の継承を目指すプラットフォームを構築しています。これにより、地方の文化や伝統が適切に評価され、新たな価値を生み出すことを目指しています。
CERANISのコンセプト
「CERANIS」の目標は、日本各地の焼き物文化の魅力を分かりやすく伝えることです。2017年に始まったこのプロジェクトでは、同じデザインのうつわを全国各地の陶磁器作家や職人が手掛けており、それぞれの地域の自然や土の特性、製法の違いを際立たせています。
このように、CERANISは日本の陶磁器が持つ多様性を強調することで、国内外へその魅力を発信しています。
連携窯元の紹介
CERANISの取り組みには、全国16の窯元が参加しています。具体的には以下の窯元が連携しており、それぞれのユニークな技術やスタイルが融合することで、新しい焼き物の魅力が引き出されています。
- - 青龍窯(山形県)
- - 田村一窯(秋田県)
- - 宗像窯(福島県)
- - 庵地焼(新潟県)
- - 釋永陽窯(富山県)
- - 創楽庵(石川県)
- - 橙(福井県)
- - 山源陶苑(愛知県)
- - みのる窯(滋賀県)
- - 雅峰窯(兵庫県)
- - 小西陶古(岡山県)
- - 波多野指月窯(山口県)
- - 李荘窯業所(佐賀県)
- - 秀山窯(福岡県)
- - 池淳一窯(鹿児島県)
- - 育陶園(沖縄県)
各窯元は、地域ごとの特性を生かした製品を提供しており、これを通じて日本の焼き物の豊かさを伝えています。特に国際空港での商品販売は、訪問客に日本の焼き物に丁寧に触れてもらい、文化を深く理解してもらうための重要な試みです。
地方創生と文化の継承
焼き物の販売だけでなく、CERANISの活動を通じて新たなプロジェクトやイベントが企画される予定です。これにより訪日外国人観光客へのアプローチが強化され、さらなる試みが期待されています。また、地域の職人たちの技術が次世代に継承されることも大きな目標です。
まとめ
CERANISの登場により、日本の焼き物文化が今後どのように変化し、広がっていくのか注目です。世界が日本の焼き物に触れる機会が増えることで、文化の魅力がさらに深まり、地方創生にも寄与することが期待されます。新たな取り組みで日本の伝統が未来に引き継がれていく様子を、今後も見守りたいですね。