宮越家の特別展示
2025-04-15 11:46:18

歴史を超えた美の再会!宮越家で特別展示される襖絵の魅力

数奇な運命を辿った襖絵が再会!



青森県中泊町に位置する旧家、宮越家。この家は美術品の収集に尽力した9代目当主、宮越正治によって大正から昭和初期にかけて貴重な文化財が収集されました。その中でも特に注目を集めているのが、「春景花鳥図」と「秋冬花鳥図」と呼ばれる襖絵です。これらの作品は、かつて一つのシリーズ作品であったと言われ、さまざまな運命を経て現在に至ります。

「春景花鳥図」は1922年に宮越正治によって購入され、以来大切に保管されてきました。一方で、「秋冬花鳥図」はイギリスの大英博物館に所蔵され、1937年からその地にあります。もともとは奈良県の談山神社が所有していたもので、明治維新の動乱の際に流出し、その後それぞれの道を歩むことになったのです。このような二つの作品が、150年の時を経て再会するというのは非常にエモーショナルであり、文化的な意義も大きいと言えるでしょう。

展示の詳細と内容



今回の特別展示は、宮越家の別邸「詩夢庵」にて実施されます。展示の特徴は、ガラスケースに入れず、観覧者が襖絵を間近で見ることができるという点です。この機会は、約400年前に描かれた美しい作品を心ゆくまで堪能する貴重なチャンスです。

展示は、2025年の春と秋の期間に分けて行われ、春の展示は5月23日から6月29日まで、秋の展示は9月26日から11月2日までの予定です。入館は事前予約制となっており、一日あたり最大80名の入場が可能です。適切な管理のもと、くつろいだ雰囲気での鑑賞が期待されています。

襖絵の魅力と「綴プロジェクト」



「秋冬花鳥図」は、江戸時代に描かれた狩野派の作品で、白椿や千両など、秋冬の情景が見事に表現されています。オリジナルの来歴が明らかで、特に文化財の評価が高い作品です。今回、「綴プロジェクト」の一環として、この『秋冬花鳥図』の高精細複製品が制作され、談山神社に奉納されました。綴プロジェクトは、日本の伝統文化を未来に継承するために、精密な技術を駆使して文化財の複製品を作成し、関係する社寺や自治体に寄贈する活動です。

観覧の際の注意事項



宮越家へのアクセスは、指定された発着場から運行されるシャトルバスを利用する必要がありますので、直接の訪問はできません。訪れる予定の方は、この点に注意してください。入場料は2,500円となっており、チケットの販売開始は春の展示が5月7日、秋の展示が9月9日からです。事前予約を忘れずに行うことが、円滑な観覧につながるでしょう。

まとめ



この特別展示は、数奇な運命を経て再会した美の瞬間を目撃できる絶好の機会です。歴史的な作品同士の再会がもたらす感動と、そこから生まれる新たな文化探求の流れを感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。この機会を逃すことなく、じっくりと美術品の深い世界に触れてください。


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