業務改善の切り札！焼き鳥店が「注文くん」を導入した成功事例

焼き鳥やから揚げのテイクアウト専門店「このまちの華どり」。ここでは、業務改善のために株式会社チューズモンスターが提供するモバイルオーダーシステム「注文くんプラスプラン」を導入した事例が紹介されています。従来の電話注文に依存していた同店が、どのようにして業務を効率化し、顧客満足度を向上させたのかを探ってみましょう。

導入の背景

「このまちの華どり」は、焼き鳥・から揚げの作りたてを提供しており、注文を受けてから調理を始めるスタイルを採用しています。しかし、事前注文のほとんどは電話で対応しており、ピーク時には1日40件以上の電話がかかってきていました。このため、スタッフは電話対応に忙殺され、注文ミスや待ち時間の遅れが発生するなど、多くの課題が浮上していました。

例えば、電話を受けながら、調理や接客のリズムが崩れてしまい、顧客との良好な関係を築く余裕がなくなってしまうことが問題の一因でした。また、電話予約が多いことで、直接来店されたお客様を長時間待たせてしまったり、希望の時間に商品を渡せず、機会損失が生じることもありました。

こうした状況から、業務の効率化と顧客満足の両立実現に向けたデジタル化の必要性が高まりました。

「注文くん」の選定理由

そのため、井村代表は10社以上のモバイルオーダーシステムを比較検討しました。その中で、「注文くん」を選んだ理由は、「できません」と言わず、どう実現できるかを共に考えてくれた柔軟性にありました。特に、注文数の制限をピーク時に応じて調整する機能に対応してもらえたことが決め手です。

これは、“作りたて提供”を大切にする同店にとって、非常に重要なポイントでした。限られたスペースで調理を行うため、時間帯ごとに注文可能数を制限する機能が必要でしたが、多くのサービスが対応を拒否する中、「注文くん」は現場でのニーズをヒアリングし、対応可能な新機能を開発しました。

導入後の効果

「注文くん」を導入後、電話対応の件数は約8割減少し、実際には1日40件以上の電話が10件程度にまで減りました。その結果、スタッフは調理や接客に集中できる環境を整えることができ、注文ミスも大幅に軽減されました。さらに、人件費を抑えつつも、週末の店舗体制を3人から2人に縮小し、時給アップも実現しました。

加えて、LINE公式アカウントでの友だち登録者数は800人から2400人に増加し、メッセージ配信機能により新商品の販促が即時に反映されるなど、多くのメリットが生まれました。また、リピーターの来店履歴を活かして、より関係性のある接客が可能になりました。

今後の展開

導入から約9ヶ月が経過した現在、「注文くん」は単なるオーダー受付ツールを超えて、働きやすさや顧客接点の深化に貢献しています。しかし、まだ商圏内人口の約3万人に対し、LINE公式アカウントの友だち追加率は1割未満です。今後は、SNSやチラシを通じて「LINEでの注文の便利さ」を広く伝え、さらに集客を促進する取り組みを進める予定です。