ベルリン映画祭ビジターズプログラム参加者発表!
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)は、2026年に開催されるベルリン国際映画祭併設の「ビジターズプログラム」に参加する3名の映画プロデューサーを決定したことを発表しました。このプログラムは、国際共同製作に必要な知識やネットワーキングの構築を目的とした重要な機会です。
参加者プロフィール
岩瀬顕子 Akiko IWASE
栃木県宇都宮市出身の岩瀬さんは、バージニア州立ウィリアム&メアリー大学国際関係学部を卒業後、劇団「日穏-bion-」を主宰しています。舞台製作にとどまらず、リドリー・スコット製作の映画や、日本のドラマにも出演し、国内外で活躍する実力派です。脚本家としても多くのテレビドラマを手掛け、また自身がプロデュースした映画「月の海」は、プラハ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞しました。
上浦侑奈 Yuna KAMIURA
慶應義塾大学で映画演劇論を専攻し、2014年に東映に入社した上浦さん。テレビ企画制作部での経験を経て、MBSに移籍し、数々の深夜ドラマをプロデュースしてきました。クィア作品を積極的に企画しており、Netflixで配信される「滅相も無い」や「彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる」シリーズなど、多岐にわたるジャンルでの制作に関わっています。
佐藤圭一朗 Keiichiro SATO
新潟県出身の佐藤さんは、日本映画学校を卒業後、映画制作に携わるようになりました。特に入江悠監督作品でのラインプロデューサーとしての役割が注目され、さまざまなオムニバス映画や中国映画での制作も経験しています。2021年からはLat-Lonに所属し、特定の新人監督の育成にも力を入れています。
ビジターズプログラムの特徴
ベルリンのマーケットで行われるこのビジターズプログラムでは、国際共同製作に不可欠なマーケット活動の実践や、海外のプロデューサーとの交流が期待されます。各国の助成金制度や国際共同製作に関する最新情報を学ぶこともでき、参加者の今後の作品制作に大きな影響を与えることでしょう。
また、このプログラムを通じて得られる経験は、参加者自身の成長やネットワークの拡大につながります。VIPOは、参加者が現地ベルリンにおいて最大限のサポートを受けられるよう、体制を整えています。
参加者の今後の活動
3名のプロデューサーが参加することにより、各自の映画プロジェクトに対する視野が広がり、新たなアイデアやコラボレーションの機会が生まれることが期待されます。特に、国際的な製作環境での経験は、今後の日本映画界の発展にも寄与するでしょう。VIPOはその成果を後日報告書としてまとめ、広く共有する予定です。
今後の活躍が期待される3名のプロデューサーたちが、ベルリンの舞台でどのような新たな出会いや発見を得てくるのか、目が離せません。