サービスグラントの新たな挑戦
認定NPO法人サービスグラントは、12月11日に佐賀県および公益財団法人佐賀未来創造基金との間で進出協定を結びました。この協定は、佐賀県を拠点に地域の市民社会組織(CSO)の活動基盤を強化し、プロボノ支援を通じて社会課題の解決に寄与することを目的としています。
プロボノとは?
プロボノとは、職業上の専門知識や経験を活かして社会貢献を行う活動を指します。これは、ラテン語の「Pro Bono Publico(公共善のために)」に由来しており、特にNPOを支援するためのボランティア活動の一環とされています。特にサービスグラントは、この活動を日本で初めて本格的に展開したとして知られています。
サービスグラントの佐賀県進出の背景
佐賀県は、全国的にCSO支援が進んでいる地域として認識されており、ふるさと納税を通じた金銭的な支援も充実しています。令和3年度には、103団体に約9.1億円の寄付が集まっており、これにより佐賀県はCSO支援の先進地域としての地位を確立しています。また、県民のボランティア参加率は全国で2位を誇り、地域では職員も積極的にCSO支援に関わる風土が根付いています。
進出の意義
この協定により、サービスグラントは佐賀の地に新たな拠点を設け、地元の中間支援組織や県民との連携を強化します。特に、非金銭的な「プロボノ」支援を通じて、CSOの運営基盤をさらに充実させることを目指します。佐賀に在住するスタッフも多数に加わることで、地域に即した活動が可能になるため、より一層の地域密着型の支援が展開されます。
今後の活動内容
サービスグラントの佐賀県での活動は、以下の6つの柱を中心に展開されます:
1.
プロボノワーカーの発掘:県内外から興味を寄せる人材を対象にプロボノ説明会を開催し、地域のニーズに即した支援を構築。
2.
新たなソーシャルロールの養成:プロボノワーカーと現場の団体をつなぐ「社会参加オープナー」の育成プログラムを実施。
3.
県内中間支援組織との連携:各地域の支援組織との情報共有やノウハウ交換を通じて、地域のCSO支援を強化。
4.
オンラインプラットフォーム『GRANT』の活用:約1,500人のマッチング実績を持つプラットフォームを利用し、多様な人材の支援を受け入れる体制を整備。
5.
企業との協働:企業とCSOのニーズを結びつけることで、地域の現場での学びを深める機会を創出。
6.
コミュニティの運営:プロボノワーカーやCSOとの交流イベント「ソーシャルウェンズデイ」を毎月開催。
結論
サービスグラントは、これからも佐賀県を中心にプロボノ活動を推進し、地域の課題解決に向けた取り組みを進めていきます。日本全国のCSO活動の基盤を強化し、さらには九州全域への展開を視野に入れ、より多くの人々が社会貢献に参加できる環境を整えていくことでしょう。これにより、社会の多様なニーズに応える新しい価値の創出が期待されます。
これからの活動に注目していきたいところです。