フマキラーが物流業務の革新を目指しDD Plusを導入

フマキラー株式会社が、愛宕倉庫株式会社、日本パレットレンタル株式会社（JPR）、株式会社TSUNAGUTEとの連携により、納品伝票電子化・共有システム「DD Plus」を導入しました。この取り組みは、フマキラーの物流業務を効率化し、今後の物流の課題解決へ貢献することを目指しています。

物流業界の現状と背景

物流業界は最近、トラックドライバー不足という深刻な問題に直面しています。特に「物流2024年問題」と呼ばれる問題が指摘される中、業務効率化が求められています。紙伝票に伴う作業負荷が、ドライバーや物流拠点に大きな負担をかけており、国もこれを解決するために納品伝票の標準化や電子化を推奨しています。この状況を受けて、フマキラーは物流業務の効率化を目指し、DD Plusの導入を決定しました。

取り組みの概要

DD Plusの導入により、従来手動で行われていた伝票発行プロセスが自動化されました。これにより、作業の効率が向上し、ヒューマンエラーの可能性が減少しました。また、トラックドライバーの待機時間を短縮することも期待されています。

このシステムは、愛宕倉庫が提供する倉庫管理システム（WMS）とのAPI連携によって実現しました。この連携は、業務の省力化のみならず、運用全体の効率化にも寄与します。

今後の展望

現在、DD Plusの伝票発行機能を活用していますが、今後はさらなる生産性向上を目指しています。具体的には、他荷主との連携による標準化、パレット受け払いのワンストップ化、さらには伝票レス・検品レスの実現を計画しています。

標準化の推進

愛宕倉庫がフマキラーを含む多くの荷主の物流業務を管理していることから、この取り組みは他の荷主様にも波及する可能性があります。同様のシステム連携を進めることで、全体の作業負担を軽減し、業務の標準化を果たします。

パレット受け払いの効率化

今後の計画には、伝票データとパレット情報を一緒に管理し、入荷手続きと同時にパレットの受け払いを行えるようにすることが含まれています。これにより業務フローが一層スムーズになります。

完全電子化の実現へ

将来的には、紙の伝票を完全に廃止し、他社システムとの連携を通じて検品を不要にする体制の構築を目指しています。これにより物流業務のさらなる効率化を実現することが期待されています。

各社のコメント

- フマキラー株式会社: 「DD Plusの導入は、当社の物流DXにおける重要な第一歩です。今後もパートナー企業と連携し、効率化を進めていきます。」
- 愛宕倉庫株式会社: 「DD Plusとの連携により、他のメーカー様でも同様の自動化が実現できる環境が整いました。これを機に、業務負担軽減を推進していきます。」
- 株式会社TSUNAGUTE: 「物流システム導入の知見を活かし、業界の効率化に貢献できることを嬉しく思います。」
- 日本パレットレンタル株式会社: 「DD Plusのハイブリッド運用を活用し、皆様にとってのメリットを提供していくつもりです。」