三重県松阪市、初の系統用蓄電所が設置される
2023年10月、サステナブルホールディングス株式会社が三重県松阪市に初の系統用蓄電所を設置することが発表されました。この蓄電所は、2026年2月から試運転を開始し、同年の6月には本稼働する予定です。本施設には、REPT BATTERO社とのOEM契約に基づく自社ブランド蓄電池「Raptor」が導入され、地域の電力インフラの強化と再生可能エネルギーの安定供給に貢献します。
系統用蓄電所とは?
系統用蓄電所は、余剰電力を蓄え、需要が高まる時間帯にその電力を放出することで、電力の需給バランスを維持する重要な設備です。再生可能エネルギーの導入量が増えるなか、その安定性を確保する役割はますます重要視されています。
この蓄電システムは、主に次の3つの市場で活用されます。
1.
卸電力市場(JEPX): 電力価格の差を活用した売買
2.
需給調整市場: 電力の瞬間的な需給バランスの調整
3.
容量市場: 将来の供給力確保への貢献
松坂系統用蓄電所の概要
この蓄電所プロジェクトは、サステナブルホールディングスにとって初の試みであり、地域での実績が豊富な山口電気工事株式会社によって施工されます。松阪市における電力の安定化に寄与することが目指されています。
基本情報
- - 設置場所: 三重県松阪市
- - 規模: 出力 1,995kW、容量 8,340kWh
- - 稼働予定: 試運転 2026年2月、本稼働 2026年6月頃
- - 導入蓄電池: 自社ブランド「Raptor」、1台417kWhの液冷式キャビネットタイプ
- - 施工会社: 山口電気工事株式会社
- - 運用方法: エンドユーザーがアグリゲーターを通じて、3市場(卸電力、需給調整、容量)への参加
特徴とメリット
- - 高い安全性と長寿命: 液冷式の蓄電池は安全性に優れています。
- - 柔軟な対応: キャビネットタイプなので、日本の土地条件にも適応できます。
- - 市場参加の安定: アグリゲーター経由で安定した市場参加が可能です。
独自性・強み
サステナブルホールディングスは、自社ブランド「Raptor」の蓄電池提供と、蓄電所の開発という二つの軸でビジネスを展開しています。他社との明確な差別化を図りながら、日本の電力課題の解決に向けた新しい価値を提供しています。
高効率・高耐久の蓄電池「Raptor」は、REPT BATTERO社とのOEMによって実現されました。また、同社はメーカーとしての特性も兼ね備えており、自社内で蓄電事業を完結させることで、開発から運用まで一貫した流れを持っています。
今後の展望と社会的意義
この蓄電所の設立を皮切りに、サステナブルホールディングスは地域の電力安定供給と脱炭素社会の実現に寄与していきます。再生可能エネルギーの拡大には、蓄電インフラの強化が不可欠です。自社ブランドと体制で電力の需給安定化を進め、日本全体のエネルギートランスフォーメーションを推進することを目指します。
詳細は、サステナブルホールディングス株式会社のウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト
電話: 03-6821-5668
今後の行動に期待が寄せられるこのプロジェクトは、地域のエネルギー問題を解決する一助となるでしょう。