イーデザイン損保の「+まち」活動が新たな寄付先を決定
イーデザイン損害保険株式会社が実施する地方交通課題解決の寄付活動「+まち」は、今年の寄付先として山形市と福島市を選定しました。この選定は、顧客の投票によって決まったもので、寄付金はそれぞれの自治体での交通安全対策に活用される予定です。
「+まち」の目的と背景
「+まち」は、事故が発生せず、安心して暮らせる交通環境を実現することを目指しており、交通事故を減らすための様々なプロジェクトに取り組んでいます。特に地方では、交通に関する課題が顕著であり、その解決に向けた活動が急務とされています。この活動は、自治体が提案する「安全な交通環境」に関する企画に基づき、その実現を後押しするものです。
寄付先の特色
山形県山形市の取り組み
選ばれた企画の一つは、山形市における市道交差点での歩行者交通安全対策です。この取り組みでは、通学路や交通量が多い交差点の歩道に車両用の防護柵を設置し、歩行者と車両との接触事故を防止します。最近では全国的に交差点における歩道侵入事故が増加しており、特に交通量が多い山形市ではそのリスクが高まっています。
自治体の担当者は、「過去にも『+まち』で様々な交通安全対策が実現されており、今回の施策を通じて地域住民の安全と安心を確保していきたい」と述べています。
福島県福島市の施策
福島市における寄付対象は、高齢者を対象にした実験型・体験型の交通安全講習会です。この講習会では、自動車のライト照射の実践や、シミュレーターを使用した講習を行うことで、高齢者の交通安全意識を高めることを目指しています。高齢者の交通事故は年々増えており、身体機能や認知機能の低下が原因と考えられます。この企画を通じて、自らの運転能力を見直し、正しい交通ルールを再確認する機会を提供します。
自治体担当者も「今回の企画により、高齢者の交通安全への意識が高まり、交通事故の減少が期待される」とコメントしています。
寄付額と実施時期
今年の寄付額は各自治体への100万円、合計200万円とされており、実施は2025年7月を予定しています。寄付額が決まる背景には、事故率を基にした独自の評価システムがあり、その年の事故率に応じて寄付額も変動する仕組みです。
過去の寄付実績
「+まち」を通じたこれまでの寄付活動では、静岡県磐田市や大阪府枚方市のプロジェクトも支援しており、未来の交通安全に向けた多様な取り組みが進められています。内容は学生向けのVR動画制作や、横断歩道の安全確保に向けた広報活動など、様々なチャレンジがなされています。
総括
イーデザイン損保の「+まち」は、地域の交通安全を守るための新たな一歩を踏み出しています。お客様の参加によって成立するこの活動は、地域密着型の取り組みとして今後も注目を集めることでしょう。若者から高齢者まで、すべての交通参加者が安全に過ごせる未来を実現するために、今後の展開に期待が寄せられます。