岡山大学が行った「ESDについて理解を深めよう」セッション
2025年8月3日、国立大学法人岡山大学(岡山市北区)では、持続可能な開発のための教育(ESD)をテーマとした第1回部局長等セッションが行われました。このセッションは、同大学における持続可能な発展に向けた課題を議論するもので、大学執行部や各部局の教職員が参加しました。
ESDの重要性と岡山大学の取り組み
最近、持続可能性に注目が集まっていますが、岡山大学ではこれに関する様々な取り組みを進めています。今回のセッションでは、ESDの理念が大学教育にどのように位置付けられ、どのように実践されているのか、その理解を深めることが目的でした。
講演には、岡山市市民協働局の服部敬子課長、岩淵泰准教授、藤井浩樹教授が登壇し、岡山市におけるESD活動や大学の現状について詳しく説明しました。特に、岩淵准教授は「岡山市の持続可能なまちづくりとESD・SDGs」と題した講演を行い、市内の地域資源の活用や地域住民との協働を通じた具体的な取り組みを示しました。
服部課長は、ESDとSDGsの歴史的背景や各種プロジェクトの実施状況について述べ、地域住民に対する意識の啓発が必要であると強調しました。そして藤井教授は、岡山大学におけるESDの歴史とその現状ならびに未来の展望について言及し、本学におけるESDの進展状況と今後の取り組みの方向性を示しました。
質疑応答を通じた活発な議論
セッションの後半では、参加者が持つ疑問や意見を自由に交わす時間が設けられました。ESDとSDGsの推進における現状や今後の展望に関して活発な議論が展開され、各部局間での共共有認識を深める貴重な機会となりました。このようなディスカッションは、教育や研究の現場において、持続可能な開発の重要性を再確認する手助けになります。
学長からの強いメッセージ
最後に、那須保友学長が締めくくりの挨拶を行い、ESDは決して各部局にとって無関係なものでなく、各自が視点を持って研究や教育に取り組むことが求められる、と力強いメッセージを発信しました。
今後の展望
今後も岡山大学は地域中核・特色ある研究大学として、持続可能な社会の実現に向けた教育および研究に注力していく予定です。取組が地域社会の持続可能性に、そして国際的なSDGs達成に寄与することが期待されています。さらなる発展にも注目です。