がん医療研修会
2025-12-21 01:06:20

岡山大学で開催された医学系技術課研修会 - がんゲノム医療の最前線を探る

岡山大学 鹿田研修会の詳細



2025年11月21日、岡山大学鹿田キャンパスにて「第87回医学系技術課 鹿田研修会」が対面とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。今回の研修会は、医学系技術課に所属する技術職員の専門知識の深化とスキルアップを目的とし、年に三回の研修の一環として位置づけられています。

今回は、「婦人科悪性腫瘍と遺伝学的検査」をテーマに、本学の周産期医療学講座の長尾昌二教授が講演を行いました。長尾教授は、近年のがん診療において遺伝子検査の重要性を強調し、患者の遺伝子情報を基にした個別化医療の実施について詳しく解説しました。特に、BRCA遺伝子変異のある卵巣がんへのPARP阻害薬の利用や、子宮体がんにおける免疫チェックポイント阻害薬の効果的な使用例が紹介されました。

講演では、特に遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)に関連するリスク低減のための卵管卵巣摘出術(RRSO)が重要なトピックとして取り上げられました。研究の結果、RRSOによって卵巣がんや乳がんの発症率が著しく低下するだけでなく、がんによる死亡率の改善も期待されることが示され、参加者の関心を引きました。

質疑応答のセッションでは、玉田祐里技術専門職員からの質問が多く寄せられ、参加者同士の活発なディスカッションが行われました。今回の研修会は、最新の情報を基に婦人科がん診療の理解を深める貴重な機会となりました。

研修会に参加した技術職員は次のように述べています。「がんゲノム医療の急速な進展に付いていくために、私たちも常に学び、新しい知識を取り入れる必要があります。この研修会で得た知識は、今後の研究や臨床に役立てることができるでしょう。」

佐藤法仁副理事及び技術副総監は、研修会の意義について次のように評価しています。「医学系技術課の職員は、高度な専門性が求められます。このような研修は、彼らのスキル向上だけでなく、学内での連携を深めるためにも重要です。」

また、岡山大学は2022年度から東京科学大学との共同で「TCカレッジ」に参加し、新たなカリキュラムとして「医工系コース」を開始しました。この取り組みは、技術職員が専門分野においてより一層の知識を深めるきっかけになります。

今後とも、岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に基づき、地域や社会との連携を強化し、持続可能な未来を創造するための研究を推進していきます。また、技術職員が持つ専門性の向上を目指し、さまざまな研修や教育プログラムを実施することで、地域社会に対する貢献も強化していきます。

岡山大学の技術職員が新しい挑戦を続け、地域と地球の未来を共創する活動に今後も注目が集まります。


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