珠洲焼応援プロジェクト:やさしいくろとたゆたうあお
珠洲焼の魅力を体感し、地域が立ち直る姿を感じることができる特別なイベントが、2025年12月19日から25日まで、東京・南青山のスパイラルガーデンで開催されます。本展は、珠洲焼応援プロジェクトが主催し、被災を乗り越えた作家たちの作品を展示することを目的としています。
珠洲焼の背景とその魅力
珠洲焼は、石川県珠洲市の伝統的な焼き物で、500年という歴史を持つ文化遺産です。この地域は、震度6弱から7の地震に何度も見舞われながらも、珠洲焼を守るために多くの作家が努力を重ねてきました。プロジェクトは、彼らの活動を支援し、作品を通じて地域の復興を応援するものです。
珠洲焼には、独特の土味と深い色合いが特色で、使用するたびに愛着が増していきます。また、その焼き物は、日々の生活に溶け込み、さまざまなシーンで活躍しています。特に「灰黒色」の美しさが、自然との調和を感じさせます。
スパイラルでの展示内容
本展では、作家代表として現代美術家の高屋永遠や、写真家の蓮井幹生など、珠洲市にゆかりあるアーティストたちが新作を披露します。特筆すべきは、珠洲の土や廃材を使った作品であり、震災を経て芽生えた再生への強い思いが込められています。新たな「関係性」を通じて、珠洲焼の持つ豊かな文化を伝えます。
また、新作は、復興中の作家同士での共同制作の成果でもあり、過去と未来をつなぐ重要な資源となっています。展覧会は、震災からの復興を象徴するものであり、作品を見ながら、静かに珠洲の地へ思いを馳せることが求められます。
参加作家とその姿勢
出展作家には、塙康平や宮脇まゆみ、清水武徳など、多彩な方々が名を連ねています。彼らは、震災を乗り越えた個々の経験や思いを、作品に込めています。特に、作家たちが感じた「今」を作品として表現する姿勢は、非常に力強いものがあります。
会場・日時・アクセス
- - 会期: 2025年12月19日(金)〜12月25日(木)
- - 営業時間: 19日(金)17:00〜19:00、20日(土)〜25日(木)11:00〜19:00
- - 会場: スパイラルガーデン(スパイラル1F)
東京都港区南青山5丁目6-23
終わりに
珠洲焼応援プロジェクト『やさしいくろとたゆたうあお』は、珠洲焼の魅力を再発見できる貴重な機会です。復興を遂げた地域の魅力を、ぜひ感じに訪れてみてください。作品はもちろん、作家たちの創意に触れ、その背景にある物語を知ることで、新たな視点を得られることでしょう。入場は無料なので、家族や友人を連れて、アートと地域の復興のストーリーに触れに行くことをお勧めします。