「デプスル」の革新性とは
CCCMKホールディングス株式会社(以下、CCCMKHD)とGMOインターネットグループのGMOプレイアド株式会社(以下、GMOプレイアド)が共同で開発した「デプスル」は、V会員の購買・行動データとAIを組み合わせた新しいマーケティングソリューションです。
1. マーケティング調査の新常識
従来、マーケティングリサーチは「定量調査」と「定性調査」に分かれて実施されることが一般的でした。定量調査は数値データを集めることに特化し、定性調査は深い洞察を得るためのインタビューを行います。しかし、これらを統合するには、多くの時間とコストがかかり、特に定性調査は限られたスキルや予算に依存しがちでした。このような課題を解決するために生まれたのが「デプスル」です。
2. 「デプスル」の仕組み
「デプスル」では約1,890万人のV会員から得られる購買データを基に、最適なターゲット層をセグメント化します。次に、この対象者に対して「Vアンケート」による定量調査を行い、仮説の検証を行います。その後、生成AIを活用した「Depth X byGMO」に誘導し、AIが回答の詳細を深掘りします。これにより、生活者の感情や背景、インサイトを引き出すことが可能となります。
3. ターゲティングと調査プロセス
「デプスル」のプロセスは以下の3段階に分かれています。
3.1 ターゲティング
まず、V会員の中から性別や年齢、興味関心に応じた対象者を特定します。具体的には購買データや行動データ、属性情報を用いて、柔軟にセグメント設定を行います。
3.2 定量調査(Vアンケート)
次に、「Vアンケート」を通じて抽出した対象V会員にWEB調査を実施します。これにより、仮説検証や満足度調査など、様々な定量分析を実施することができます。
3.3 デプスアンケート
さらに、許可を得たV会員に対して「Depth X byGMO」に遷移させ、AIを使って各回答を深掘りしていきます。AIは回答者一人ひとりに応じた質問を自動生成し、回答の理由や感情について詳細に探ります。
4. 大規模リサーチの新たな可能性
「デプスル」を活用すれば、大規模なリサーチでも短期間かつ低コストで多様な潜在ニーズを抽出することができます。生活者のリアルな声に基づいたマーケティング施策が実現可能になるため、商品開発や広告戦略、サービス改善に強い影響を与えることでしょう。
5. まとめ:次世代のマーケティングを支える
「デプスル」は、V会員の豊富なデータとAI技術を融合させることで、マーケティングリサーチの新たな常識を打ち立てました。今後、CCCMKHDとGMOプレイアドはこの強力なツールを用いて、企業や団体のニーズに応えるマーケティング支援を行っていく方針です。