京都市におけるヤングケアラー支援事業の概要
2025年7月1日より、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションと京都市が協力し、ヤングケアラー支援のための実証事業をスタートします。これは、子どもや若者が家族の介護を行いながらも、自分らしい人生を送れるようにするための取り組みです。自らの成長に影響が出るほどの負担を抱えることがあるヤングケアラーたちへの支援を、より具体的に実施するためのものです。
ヤングケアラーの定義と問題点
ヤングケアラーとは、日常生活において家族の介護を行う子どもや若者のことを指します。子ども育成支援推進法では、過度な負担を抱えるこれらの子どもたちには特別な配慮が必要であるとされています。自立前の若者が重い責任を背負うことで、心身の健康が損なわれたり、学業に悪影響を及ぼすこともあるため、支援は急務です。
連携協定の内容
今回の連携協定では、以下の2つの協力事項が設定されています。
(1) 介護事業者としての特性を活かした支援
(2) 他の目的達成のための必要な支援
具体的な支援内容は多岐にわたりますが、主に以下の3つの施策があります。
1. レスパイト支援
参加対象は、ケアラーとして認められた18歳から30代までの方で、京都市からの紹介が必要です。対象となる老人ホームは京都府内に10ヵ所あり、その内7ヵ所は京都市内に位置します。このプログラムでは、利用者に無料の食事と宿泊を提供し、日帰りから2泊3日までの範囲で利用可能です。これにより、ケアラーが一時的に自宅から離れ、自分自身の時間を持つことができます。患者とケアラーが共にホームで過ごすことで、安心感を持って外部環境に慣れる手助けも行います。
2. 中間的就労支援
この支援は、現役もしくは元ケアラーの16歳から30代の若者を対象にしています。仕事内容は比較的軽い業務が中心で、支援担当者が配属されるため安心して業務に取り組めます。家庭の事情に合わせたフレキシブルな勤務が可能で、心的ストレスに配慮した業務設定がなされています。
3. 奨学金支援
大学3〜4年生を対象に、特定の条件を満たすことで、企業が奨学金返還を支援します。条件に合った学生には、入社中の返還が月3万円まで代理で行われる仕組みで、経済的な負担を軽減します。
まとめ
チャーム・ケア・コーポレーションと京都市は使いやすい支援を提供し、地域におけるヤングケアラーへの理解を深めることで、彼らが自立の道を歩むためのサポートを強化していきます。この新たな取り組みが、全国的なヤングケアラー支援のモデルとなることを期待しています。今後の詳細については、公式サイトや報道発表資料をご覧ください。
住所:大阪市北区中之島3丁目6番32号ダイビル本館21階
代表取締役会長 兼 CEO:下村 隆彦
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住所:京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地北庁舎4階
電話番号:075-222-3527
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