岡山大学の冨樫教授受賞
2025-12-21 16:58:25

岡山大学の冨樫教授が受賞!新たながん免疫研究の注目成果

岡山大学の冨樫教授が受賞!新たながん免疫研究の注目成果



国立大学法人岡山大学の冨樫庸介教授が、2025年2月3日に東京都で行われる授賞式で「第22回日本学術振興会賞」を受賞することが決定しました。この賞は、日本の学術研究の発展を促進することを目的とし、特に若手研究者の優れた研究を評価するものです。

受賞の背景と業績


冨樫教授が受賞した業績は、がん細胞からのミトコンドリア伝播による新しいがん免疫逃避機構の解明に関連しています。腫瘍浸潤 T 細胞は抗がん免疫において重要な役割を果たしていますが、腫瘍の微小環境ではその機能が弱まることが知られています。この点で、冨樫教授の研究は画期的な発見をもたらしました。

研究の結果、がん細胞由来の変異ミトコンドリアが T 細胞に伝播し、免疫機能を低下させる新しいメカニズムが明らかにされました。マウス実験では、変異ミトコンドリアを有する T 細胞で機能の落ち込みが観察され、免疫療法の効果低下が示されました。また、ヒトの臨床検体を用いた解析でも、変異ミトコンドリアを持つ患者は、持たない患者に比べて治療効果が劣ることを確認しました。

この発見は、従来知られていたミトコンドリアの細胞間伝播に新たな視点を与え、がんの免疫回避メカニズムへの関与を証明したものとして極めて重要です。また、がん治療の開発に向けた大きな意義も持っています。

冨樫教授の貢献と今後の展望


冨樫教授は呼吸器内科の教授も努めており、日本におけるPhysician Scientistの育成にも重要な役割を果たしています。その研究や教育への情熱は今後の医学・医療の発展に大きく寄与することが期待されています。

「このたび第22回日本学術振興会賞を受賞できたことは非常に光栄です」と冨樫教授はコメントしています。「この成果は、共同研究者や研究室のメンバーの努力が結集した結果であり、研究費の支援にも感謝しています。今後も未解決の課題に挑戦し、医学と社会に貢献できるよう努めていきます。」

岡山大学の全体的な取り組み


岡山大学は「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、地域と国際社会の未来を共有していくための研究を進めています。このような大学の取り組みは、地域社会との連携を重視した特徴ある研究機関として、さらなる信頼を得ることでしょう。

今回の受賞を機に、岡山大学の冨樫教授はこれまで以上に医学の最前線で活躍することが期待されています。今後の研究成果に大きな注目が集まることでしょう。


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