新たな物流の未来を開く「AIてむ鑑定士」
東京渋谷に本社を置くEAGLYS株式会社と、大阪の椿本チエインが共同で開発した「AIてむ鑑定士®」の最新機能が発表されました。今回の革新は、キオクシア株式会社が提供する「KIOXIA AiSAQ™」を取り入れることで、これまでの物流プロセスを一新するものです。
課題と解決策
従来の「AIてむ鑑定士®」は、ディープラーニングモデルに依存し、常にパラメーターの再調整や新商品の追加時にAI再学習が必要でした。この作業は、時間とコストを増大させる原因となっていました。また、新しい商品や季節ごとのアイテムがリリースされるたびに、従業員はその都度学習しなければならず、多忙な物流業務の中で大きな負担を強いられていました。
そこで、KIOXIAの提供するAI技術によって大容量のストレージに蓄積された商品データを活用することが可能になりました。この画像認識技術により、商品の特徴やラベル、画像を迅速に認識し、再学習なしで新商品情報をシステムに取り込むことができるようになりました。これにより、物流の自動化はさらに進化することが期待されます。
今後の展望
「AIてむ鑑定士®」は、物流業界が直面する多品種大量管理のニーズに応える強力なツールとなるでしょう。新商品の追加が非常にスムーズになり、企業は市場の変化に迅速に対応できるようになります。さらに、これにより物流コストの削減や業務効率の向上が期待でき、最終的には顧客満足度の向上にも寄与します。
イベント展示情報
この革新的な「AIてむ鑑定士®」は、2025年12月3日から12月6日まで東京ビッグサイトで開催される「2025国際ロボット展」の椿本チエインブース(E6-23)でデモ展示されます。この機会に、ぜひ新しい機能を体験してみてください。最新の技術が、どのように物流プロセスを変革するのか、その目で確かめるチャンスです。
EAGLYS株式会社について
EAGLYSは2016年に設立され、AIとデータの活用によるインダストリーデータのプラットフォームを提供している企業です。企業が持つデータの安全な収集を目指し、さまざまな業種のAIの導入を支援しています。多数のパートナー企業と協力し、革新的なデータの活用法を推進しています。
椿本チエインについて
椿本チエインは1917年に設立され、搬送システムやモビリティなど多様な分野で事業を広げています。特に、自動化システムの提供において強みを持ち、産業用チェーンの世界シェアでもナンバーワンを誇ります。
キオクシア株式会社について
キオクシアは2017年の発足以来、フラッシュメモリやSSDの開発に注力してきました。特に3次元フラッシュメモリ技術である「BiCS FLASH™」は、さまざまなデバイスに搭載されており、記憶の世界を革新し続けています。
このように、技術の進展が物流の未来をどのように変えるのか、私たちは目の前に広がる新しい時代を見逃すことはできません。