誰でも簡単にプロ品質の3Dスキャンを実現する新製品「ATLASCAN Pro」

プロ仕様の3Dスキャンが手元に：新製品「ATLASCAN Pro」

2025年10月、Hexagon Manufacturing Intelligenceが新たに発表した「ATLASCAN Pro」は、プロフェッショナルな品質を求める全てのユーザーに向けたハンドヘルドの3Dスキャナーです。この製品は、従来の高精度スキャン技術に加えて、誰でも簡単に使える直感的な操作性が特徴です。

「ATLASCAN Pro」は、様々な業界ユーザーを対象にした多目的なツールとして設計されています。このスキャナーは、計測グレードの「ATLASCAN Max」や、ターゲットレスの「MARVELSCAN」と共に、Hexagonの製品ラインアップの一部として位置づけられています。

注目の特長

軽量さとワイヤレス機能

製品の重さはわずか1kgで、持ち運びが非常に楽です。また、バッテリーはホットスワップが可能で、使用中に電源を入れ替えることができるため、長時間の運用にも適しています。この機能により、電源を気にせずスキャンを続けることが可能です。

高精度スキャンと簡単な操作

「ATLASCAN Pro」は、高解像度のレーザースキャンと、CADデータとのスムーズな連携が特徴です。特にリバースエンジニアリングの作業フローを効率化する機能が充実しており、複雑な部品でも簡単にスキャンを行える設計です。

幅広い活用例

このスキャナーは自動車部品や家庭用電化製品など、あらゆるコンポーネントのスキャンを可能にします。特に、動いている部品や過酷な環境での使用においても、安定したパフォーマンスを発揮します。

最大400万点/秒のスキャン速度

「ATLASCAN Pro」は、最大スキャン速度400万点/秒を誇ります。スキャン範囲は720 x 640 mmでなく、精度を重視したい場合には160 x 140 mmに切り替えることもでき、非常に高密度のデータを取得することが可能です。操作ボタンも人間工学に基づいて設計され、スムーズなモード切替が可能です。

ソフトウェアとの親和性

Hexagonは、3Dスキャンしたデータを利用するためのGeomagic Design X Goソフトウェアを無償で提供しており、ユーザーは元の設計図がなくても部品を再現し、迅速に3D印刷データに移行できます。また、上級者にはGeomagic Design Xへのアップグレードも用意されています。

品質管理にも対応

「ATLASCAN Pro」はVDI/VDE 2634-3規格に準拠しており、寸法検査や3Dカラーマップ生成、幾何学的特徴の分析などが簡単に行えます。品質管理の現場でも、大きな役割を果たす一台です。

Hexagonのハンドヘルド3Dスキャナー製品ディレクターDarren Goh氏は言います。「『ATLASCAN Pro』は、精度とスピードを兼ね備え、どなたでも使いやすい形で提供しています。日常のワークフローに高生産性をもたらす製品です。」