コープさっぽろが「スマート置き配」を導入
生活協同組合コープさっぽろ(本部:北海道札幌市西区、理事長:大見 英明)は、株式会社ライナフ(東京都文京区、代表取締役:滝沢 潔)が提供する「スマート置き配」を2025年6月1日から導入すると発表しました。この新サービスは、配達員がオートロックを解錠し、受取人の指定した場所に直接荷物を届けることができる仕組みで、宅配サービスの利便性を向上させることが期待されています。
コープさっぽろは、初めに札幌市中央区と東区の雁来センターの配達エリアにおいてサービスを試験的に開始し、その後、年度内に札幌市全域へと拡大していく方針です。この取り組みにより、特にオートロック付きマンションに住んでいる組合員にとって、従来の配送ルートの再編や再配達の手間が大幅に軽減されることでしょう。
背景と目指す拡大
コープさっぽろには、現在約48万世帯の組合員がサービスを利用しており、これまでにも置き配のオプションがありましたが、オートロック付きマンションにおいては、不在時の荷物配送に課題がありました。配達員は荷物を届けられず、再配達の必要が生じるケースが多々見受けられ、このことはコストの増加を引き起こす原因にもなっていました。
ライナフの「スマート置き配」システムを導入することによって、効率的な配達が実現されます。さらに、ライナフとマンション管理会社の連携により、より多くの組合員に宅配サービスを提供できる見込みです。この取り組みは、コープさっぽろの理念「人と人をつなぐ、人と食をつなぐ、人と未来をつなぐ」にも寄与するものとなるでしょう。
スマート置き配の仕組み
「スマート置き配」は、スマートロック「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を利用してオートロック付きマンションの共用エントランスの鍵をデジタル化し、認証された配達員がオートロックを解錠できる仕組みです。これにより、受取人はあらかじめ指定した場所に荷物を届けてもらうことができ、配達員は無駄な時間をかけることなくスムーズな配達が可能になります。
全国において、すでに1万5000棟以上のオートロック付きマンションでこのサービスが導入されており、利便性を享受している家庭も多くあります。
安全性と快適な生活を目指して
コープさっぽろは、「スマート置き配」により組合員が安心して宅配サービスを利用できるよう、セキュリティ面にも配慮しています。最初の導入地域でのデータをもとに、今後の拡大計画を策定し、安定的で快適な暮らしをサポートするサービスとして位置づけています。コープさっぽろは、住みやすさを追求した取り組みとして、地域のニーズに応えられるサービスを提供し続けていくことを目指しています。
総括
コープさっぽろによる「スマート置き配」の導入は、宅配サービスの在り方を大きく変える可能性を秘めています。オートロック付きマンションに住む組合員にとって、利便性が飛躍的に向上することでしょう。今後も、さまざまな課題に対して柔軟に対応し、質の高いサービスを提供し続けるコープさっぽろの活躍に注目が集まります。