長瀬産業のプネ支店
2025-12-01 14:23:13
インドでの事業拡大を加速する長瀬産業の新拠点、プネ支店を開設
長瀬産業、インドのプネに支店を開設
長瀬産業株式会社の現地法人、Nagase India Private Ltd.が2025年12月1日にインド・マハラシュトラ州プネ市に新支店を設立しました。これは、自動車や化学産業が集まる成長都市として知られるプネでの事業拡大を目指した取り組みの一環です。
長瀬産業の成長戦略
長瀬産業は、グループの中期経営計画「ACE 2.0」に基づき、「基盤」「注力」「育成」「改善」という4つの領域を設定し、商社、製造、研究開発という異なる機能を組み合わせて事業を展開しています。プネ支店の設立は、その中の「育成」領域における新たな事業機会を追求するための重要なステップです。これにより、同地域における新規事業の拡充を目指しています。
長瀬産業は1964年のインド進出以来、化学品、ライフサイエンス、樹脂、自動車、エレクトロニクス産業において、国内外の需要に応じた商社機能を発揮しています。新たに開設されたプネ支店で、インド国内のさらなる需要に応えていく方針です。
プネの魅力と経済状況
プネ市は、マハラシュトラ州に位置するインド有数の工業都市で、主要な自動車生産拠点とされています。そのため、自動車産業の急成長が見込まれ、多くの欧米企業が進出しています。また、高付加価値の化学品や機能性材料を扱う企業も多く、プネの化学産業も著しく成長しています。
近年、日系企業も多く進出しており、研究開発や製造拠点の設立が進んでいます。プネは今や、インドのみならず国際的にも注目される都市となっています。長瀬産業のプネ支店が設立されることで、同社のインド市場におけるプレゼンスも一層強化されるでしょう。
Nagase Indiaの取り組み
Nagase Indiaは、インドでの60年以上の輸出入取引の実績とネットワークを活用し、2012年には現地にコーティングアプリケーションラボを設立しました。これにより、ただ原材料の調達や流通に留まらず、現地市場に適した原材料の機能や用途開発を行うことが可能になりました。
さらに、複雑化する顧客のニーズに応えるため、インド国内での効率的なロジスティクスの提案や日系企業のインド進出支援も行っています。この多角的なアプローチが、長瀬産業の成長を支える主要な要因です。
今後の展望
長瀬産業は、プネ支店を拠点に、インドの成長に合わせ柔軟かつ機動的に事業展開を進める意向です。地域社会や顧客のニーズに応えることで、インド市場での信頼を構築し、さらなる拡大を目指します。自動車および化学産業の集積地として、プネでの新たなビジネスチャンスを開拓していくという長瀬産業の一歩に、今後の展開が期待されます。