新たなCXの扉を開くエクレクトとRechoの業務提携
2023年、CX(顧客体験)領域で注目を集める株式会社エクレクトが、Voice AI Agentプラットフォームを開発する株式会社Rechoと業務提携を結びました。この提携は、企業の顧客サービス向上を目指す重要な一歩です。
Voice AIの力で顧客サポートを変える
電話対応は、依然として多くの企業にとって重大な顧客接点です。しかし、コストの約70~80%を人件費が占める現状では、効率的な運営が難しくなっています。特に、業務の迅速化や高品質な対応を求められる中で、人手不足の問題が深刻化しています。このような課題解決の鍵となるのが「Voice AI」です。実際、生成AIの進化により、AIが人間のオペレーターに近い対応を行えるようになりました。これにより、24時間365日対応が可能になり、通話後の要約やCRMへの情報入力などのプロセスを自動化できます。
AIを活用することで、運用効率は大幅に改善される一方で、顧客満足度の維持も可能になります。
Voice AI導入の課題と両社の強み
とは言え、Voice AIの導入には技術的かつ業務的な障壁が存在するのが現実です。日本語特有の言い回しや、業界特有のコミュニケーションデザインが求められます。両社の提携によって、これらの課題を解消し、実用的なVoice AIの活用を促進することを目指します。
エクレクトは過去に750社以上の導入支援を行ってきた実績があります。その豊富なノウハウと、Rechoが提供する先進的なVoice AI技術を融合させることで、企業のニーズに応じたカスタマイズも可能です。具体的には、各企業の業務フローや対話スタイルを考慮した最適化されたVoice AI Agentの構築が可能となります。また、既存システムとのシームレスな連携を図り、段階的な自動化を推進します。
技術の導入だけでなく、現場での定着や運用改善に至るまでのサポートを両社が連携して行う点も重要です。
今後の展望
エクレクトとRechoは現在、複数のプロジェクトに取り組んでいますが、今後はAI Agentとシステム、さらに人のオペレーションを最適に組み合わせた「統合型CXソリューション」の提供を計画しています。エクレクトはこれまで、Zendeskを活用した顧客経験向上のためのサポートを行ってきましたが、今回の提携により、音声チャネルの利用を一段と深化させることでCXの未来を切り拓こうとしています。
両社の代表者からのメッセージ
Rechoの代表取締役、邱 実氏は「エクレクトはCX領域における重要なパートナーであり、共に日本のカスタマーサービスの未来を創ることを楽しみにしている」と述べています。一方、エクレクトの辻本 真大氏も「RechoのVoice AI技術は日本のCXを変革するソリューションであり、双方の技術を組み合わせて本当に価値あるソリューションをお届けする」と強調しました。
この提携により、今後のCX領域の進化が楽しみです。