広島県世羅町が取り組む「関係人口創出プロジェクト」
広島県世羅町が、自治体と地域企業、IT人材団体と連携し、2050年に予測される人口の大幅減少へ向けた新たな試みを展開しています。このプロジェクトは、地域住民の減少とデジタル人材の不足という二つの課題に直面している世羅町が、持続可能な未来を目指して取り組んでいるものです。
背景:人口減少とデジタル化の遅れ
国立社会保障・人口問題研究所によると、世羅町の人口は2025年には14,388人、高齢化率は42.6%に達しており、全国平均を大きく上回っています。このままでは2050年までに人口が約42%減少するとされています。さらに、地元企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が急務である一方、十分なデジタル人材が不足しているという現状です。
このプロジェクトは、外部のクリエイターと地域企業が協力することで「働く場所」と「地域に関わる人」を同時に創造し、移住促進を図ることを目的としています。
プロジェクトのメイン施策
この壮大な取り組みの一環として、以下の三つの施策が実施されます。
1. フォトコンテスト「#世羅フォトコン2026」
9月1日よりスタートしたこのフォトコンテストでは、世羅町の日常の魅力をInstagramで広く募集します。壁画や田園風景など、地域の隠れた魅力を再発見し、町に関心を持ってもらうきっかけを提供します。
2. 地元企業×IT人材の1泊2日DXハッカソン
9月19日・20日には、地域企業とデイトラの修了生がチームを組み、宿泊施設で実際の業務課題に取り組みます。Googleマップの整備やHPのプロトタイプ制作などを行い、短期間で成果物を作り出すことで、デジタルスキルを活かした実践的な経験が得られます。
3. 町民向け講演会「デジタルで広がる新しい働き方」
10月17日に開催されるこの講演会では、地域の住民や事業者を対象にデジタルツールを用いた新しい働き方を提案します。これにより、町外流出を防ぎ、地元での生活を容易にする情報を提供します。
今後の展望
本プロジェクトを通して、世羅町の魅力を広く知ってもらうための活動が続けられます。さらに、企業とクリエイターとの交流が深まり、デジタル活用が進むことで新たな経済圏が形成されることが期待されます。最終的には、持続可能な「関係人口循環モデル」の確立を目指します。デイトラは、北海道下川町での実績を持つ本プロジェクトを、他の地域にも展開し、地方の課題解決モデルを作り上げていく考えです。地域の未来を見据えたこのプロジェクトが、世羅町の希望となる日を心待ちにしています。