タンザニア農業支援
2025-02-19 11:40:09

中古農機具輸出を通じてタンザニアの農業発展を支援する取り組み

中古農機具輸出を通じた農業支援



東京都中央区に拠点を置く株式会社マーケットエンタープライズが、独立行政法人国際協力機構(JICA)の「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に提案した調査が採択されました。このプロジェクトでは、アフリカのタンザニアに焦点を当て、中古農機具の輸出を通じて農業の発展と経済的自立を支援することを目的としています。

マーケットエンタープライズのこれまでの取り組み



マーケットエンタープライズは長年にわたり、日本国内で使用されていた農機具を買い取り、ヨーロッパを含む80カ国以上に輸出してきました。特に、茨城県結城市にある中古農機具専門の物流拠点である北関東リユースセンターには、アフリカの諸国から駐日大使が視察に訪れるなど、日本製の農機具に対する関心が高まっています。

これまでも、ケニアやナイジェリア、エジプトなどへの農機具輸出に実績がありますが、社会情勢による影響で定期的な輸出が難しい状況が続いていました。それでもなお、急速に増加する人口と都市化の影響で、アフリカでは食料需要が高まり続けています。このため、農業が主な産業であるものの、農業機械の普及が低いタンザニアに着目し、JICAの支援を受けることにしたのです。

JICAとの連携によるニーズ確認調査



提案された「タンザニア国中古農機具における部品調達および修理体制にかかるニーズ確認調査」は、農業振興に向けた重要な一歩です。タンザニアでは、最近日本以外の中古農機具が主流となっていますが、耐久性や修理体制に課題があり、購入後の長期使用がなかなか実現できていません。この調査を通じて、現地での修理やメンテナンス体制を確立し、日本から定期的に農機具を輸出することで、農業の生産性を向上させることを目指します。

アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッション



2025年には、藤井比早之外務副大臣を団長とするアフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションにマーケットエンタープライズの代表が参加し、タンザニアとケニアの視察を予定しています。このミッションは日本とアフリカの貿易や投資の促進に寄与するために設立されており、特にタンザニアの経済発展において重要な役割を果たすものです。

農業発展と地域経済の活性化



マーケットエンタープライズでは、中古農機具の輸出を通じてタンザニアの農業振興と経済自立を支援する意義を強く感じています。今後も日本政府や関連機関との連携を深め、持続可能な農業を実現するための取り組みを進めていきます。単に農機具を輸出するだけでなく、現地での利用状況やアフターケアにも注意を払い、さらなる事業展開を図っていく方針です。

そのため、まずはタンザニアでのニーズを正確に把握し、地域の農業に貢献するための最適なプランを策定します。また、将来的には東アフリカ全域へと事業展開を広げ、地域経済の発展に寄与することを目指します。

まとめ



マーケットエンタープライズは、持続可能な社会を実現するために、国内外での中古農機具の取り扱いを推進し、特にアフリカにおいては地域の農業生産性の向上や経済の自立を支援する活動を続けていくことに尽力しています。今後もその活動に注目が集まることでしょう。

会社概要



マーケットエンタープライズは、2006年の設立以来、ネット型リユース事業を中心に成長を続けており、2015年には東証マザーズに上場、2021年には東証一部、2022年にはプライム市場へと進化を遂げています。多くの事業展開を通じて、持続可能な社会の形成に寄与していきます。


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