オープンアップウィズ、色の力で働きやすさを実現
株式会社オープンアップウィズは、新たな取り組みとして「イノチグラス」の導入実証実験を行っています。この意欲的な試みは、一人ひとりに最適な色を提供することで、社員の働きやすさを向上させることを目指しています。特に、精神障害者、知的障害者、身体障害者など多様な背景を持つ社員たちが在籍する同社にとって、環境の改善は欠かせません。
導入のきっかけ
2025年7月に代表取締役に就任した大濱 徹は、障害者雇用の勉強会で「イノチグラス」の開発者である灰谷氏と出会い、その効果に感銘を受けました。イノチグラスを自ら利用する中で肩こりの軽減やPC作業時の疲労感の軽減を実感し、社員への導入検討を進めることになります。大濱氏は「働きやすさを向上させることは、全体の生産性向上に繋がる」と語り、今回の実証実験が始まりました。
「イノチグラス」とは
「イノチグラス」は、一人ひとりの色に対する感じ方を測定し、心と体のバランスを整えるためのオーダーメイドのメガネです。日常生活や職場にあふれる色・視覚情報を自分に合った組み合わせに変えることで、不快感や見えづらさを軽減し、集中力や業務パフォーマンスの向上が期待されています。
実証実験に参加する社員は、約1時間かけて専門の目育士から視覚測定を受けます。これによって、普段気にも留めない色が身体に与える影響を初めて実感することができ、多くの驚きの声が上がりました。こうした体験を通じて、色の力を再認識する機会となることが期待されています。
今後の展望
実証実験は2025年の8月から10月にかけて行われ、参加社員の業務処理件数を計測し、導入の前後でパフォーマンスの変化を比較する予定です。効果が確認されれば、希望者へのイノチグラスの提供が進められ、特例子会社として初の全社的導入を目指します。この取り組みは、障害者雇用における先進的なモデルケースとして社会的にも注目を集めることでしょう。
今後、社員各自が自分に合った色のメガネを着用することで、多様性を尊重した働き方が実現されることを期待しています。このように、オープンアップウィズの取り組みは、働きやすさの新たなスタンダードを確立しようとしています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社オープンアップウィズ
- - 所在地: 神奈川県相模原市中央区南橋本2-9-10
- - 設立: 2005年7月
- - 代表者: 大濱 徹
- - 社員数: 386名(精神障害者160名、知的障害者130名、身体障害者17名)
- - 事業内容: フラワーアレンジメント、ステーショナリー、アウトソーシング
- - コーポレートサイト: オープンアップウィズ
今後の実証実験において、どのような結果が得られるのか、そしてそれが働き方や職場環境にどのような影響を与えられるのか、ぜひ注目していきたいと思います。