池田晃将の個展
2025-07-28 09:28:52

漆芸作家・池田晃将の新作展『螺鈿』が銀座一穂堂で開催!

池田晃将の個展『螺鈿』が銀座一穂堂にて開催!



2025年9月5日(金)から9月22日(日)まで、東京・銀座の一穂堂で漆芸作家・池田晃将による個展『螺鈿』が開催されます。本展では、池田の最新作が披露されるこに期待が高まります。彼の作品は、漆器にアワビなどの貝殻の真珠層を貼り付けるという、奈良時代からの伝統技法である螺鈿装飾に、現代の科学技術を取り入れた革新的なスタイルで知られています。

螺鈿の新たな顕現



池田は、特に数字をテーマにした作品を開発しており、彼の作品には世界中の人々が理解できる「数字」を用いた点が特徴です。これは、伝統的な花鳥風月の意匠に代わる新しい表現の試みであり、デジタルと自然、有機と無機という対比が彼の作品に独自の魅力を与えています。彼は集積回路やピクセルのデザインを極小の貝片にカットし、組み込みながら唯一無二の表現を実現しています。

彼のルーツと情熱



池田は高校生時代、ネパールでの世界遺産修復作業に触れ、バクタブルやアンコールワット、さらにはケルン大聖堂といった宗教建築の美に魅了されました。彼は「遠い昔の人間の手が生んだ装飾に触れ、圧倒される経験から、時を超える美を自らも創造したい」と考えています。
彼が選んだモチーフは、現代の情報社会を象徴する「数字」です。レーザー加工や超音波振動によって、貝殻をカットし、磨き上げた極小の貝片を漆工芸品に配置する手法は、彼のスタイルとして確立されています。

「未来の遺物」としての作品



展覧会で展示される作品は、茶器や香合、小箱といった伝統工芸を基本にしつつ、数字やデジタル信号、人工的な幾何模様の美が光り輝いています。木曽檜のベースに漆が施され、ミクロレベルで加工された真珠層の貝片が組み込まれたこれらの作品は、軽やかさを持ちながらも「未来の遺物」としての感覚を呼び起こします。

池田の作品は、過去の伝統を現代の視点で再解釈し、さらには未来につなぐ時空を超えた美しさが表現されています。この機会にぜひ、彼の独自のアートに触れてみてはいかがでしょうか。

その他の展開



また、池田の作品は、2025年9月12日(金)から9月14日(日)に開催される国際的アートフェア「Tokyo Gendai」でも、Ippodo Gallery Tokyoのブースで見ることができます。このアートフェアでは、個展では展示されない新作も紹介されるため、双方向での芸術の理念を体感できる貴重な機会となります。

展示概要


展覧会名:池田晃将の螺鈿
会期:2025年9月5日(金)〜9月22日(日)
営業時間:11:00〜18:00(月曜休廊)
会場:銀座一穂堂(東京都中央区銀座1-8-17 伊勢伊ビル3F)
公式サイトここをクリック
お問合せ[email protected](担当:渡部・松田・山口)

作家略歴


池田晃将(いけだ てるまさ)
1987年 千葉県生まれ
2014年 金沢美術工芸大学 工芸科 卒業
2016年 同大学大学院 修了
2023年 メトロポリタン美術館(NY)に作品収蔵
2023年 個展「Iridescent Lacquer」(Ippodo Gallery New York)などに出展


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