新作ミュージcal『白爪草』の魅力に迫る
2026年1月8日に神奈川県川崎市のSUPERNOVA KAWASAKIで開演する新感覚ミュージcal『白爪草』。この作品は、心理劇、サスペンス、音楽が絶妙に融合した作品であり、たった二人のキャストが織りなす密室劇として注目を集めています。
稽古場披露の様子
12月14日には稽古場の模様が公開され、主演の屋比久知奈さんと唯月ふうかさんが演じる双子の姉妹が歌い上げる劇中ナンバーの一部も披露されました。披露されたのは「ホトトギス」「雑草」「プリザーブドフラワー」「咲き過ぎた蕾」の4曲。音楽は、国内外で多くの評価を受けるシンガーソングライター・ヒグチアイが手がけており、その芸術性は高く期待されています。
物語の背景
物語は、花屋で働く姉妹の再会から始まります。妹の白椿 蒼(あお、屋比久知奈)は、6年前に母親を殺した罪で服役していた双子の姉・白椿 紅(べに、唯月ふうか)の出所を知り、彼女と向き合うことを決意します。二人は6年ぶりに再会しますが、それぞれの人生に抱える思いが音楽に乗せられ、観客の心に深く響くこととなるのです。
音楽と感情の交錯
印象的なナンバーの一つ「ホトトギス」では、蒼が母との思い出を語るシーンが描かれます。彼女が花屋での就職のきっかけとなった出来事が心に残り、その思いが歌に込められています。一方、紅が歌う「雑草」では、出所後に社会から疎外される苦悩が描かれ、観客に深い共感を呼ぶことでしょう。
ストーリーの展開
物語が進むにつれて明らかになるのは、長年隠されていた真実です。母親を殺したのは実は蒼であり、紅は自らの存在を取り戻すために危険な企ても企てます。この緊張感あふれる展開は、観客を釘付けにせずにはいられません。最終的には、愛と疑念が交錯する中で、二人の関係がどのように変化していくのかが焦点となります。
見どころと特徴
新作ミュージcal『白爪草』の最大の魅力は、全360°の客席に囲まれた舞台で展開されるという点です。この設定は観客に新しい体験をもたらし、一瞬たりとも目を離せない緊張感を生み出します。演出を担当する元吉庸泰氏は、この特別な空間での体験が観客にとってどれだけ新鮮であるか、そして新たな発見があることを強調します。
キャストとスタッフ
キャストには、ディズニー作品での活躍が知られる屋比久知奈、数々の舞台で実績のある唯月ふうかが名を連ねています。演出には元吉庸泰が携わり、斬新な視点で物語を描いていきます。音楽にはヒグチアイが携わり、彼女の美しい旋律が物語の深みを引き立てます。
チケット情報
チケットは現在販売中で、一般席は9,500円。若者向けの割引もあり、観劇を通して多くの人々にこの作品を体験してほしいという思いが込められています。ぜひ、令和のミュージカルシーンに新たな風を吹き込むこの一作を、実際に劇場で体感してみてください。
この新作『白爪草』は新たな感動を提供することが約束された作品です。あなたの心に響く物語と音楽の共演をお楽しみに。