VTuber事務所WACTORが契約違反者に勝訴、業界健全化へ向けた一歩

WACTORの勝訴とその影響

VTuber事務所WACTORは過去の契約違反に対して、4名の被告に対し訴訟を起こし、全ての件で勝訴を果たしました。裁判所はこれら違反者に対して合計1,000万円以上の損害賠償をWACTORに支払うよう命じました。この判決は業界における契約遵守の重要性を改めて浮き彫りにし、VTuber業界全体の健全化に向けた重大な一歩と言えるでしょう。

契約違反の詳細

WACTORが元所属ライバーに対して提起した訴訟案件は日本国内と海外の合わせて4件。各ケースの詳細を見てみましょう。

判決①：男性ライバーに対する勝訴

令和6年の事件（番号：18258号）では、日本国内の男性ライバーが敗訴。この被告は自身の敗訴を隠し、投資家募集中のYouTube番組に出演するなどしていました。この件はWACTORにとって明確な勝利をもたらし、他の違反者への警告ともなりました。

判決②：女性ライバーに対する勝訴

同じく令和6年の事件（番号：21241号）では、女性ライバーが弊社に対して虚偽のセクハラ被害を主張し敗訴。この被告は、別の男性ライバーと同一の住所に住んでいることが発覚し、WACTORの勝訴に繋がりました。

判決③：スペインの女性ライバーのケース

このケースではWACTORがスペイン現地の弁護士事務所を通じて対応し、敗訴が確定。日本と同様に財産差し押さえなどの強制執行が可能であり、国際的にもWACTORの権利が守られる形となりました。

判決④：パラグアイの女性ライバーのケース

この案件は、過激派のファンが関与し、代理人が危険を感じて辞退する事態がありました。しかし、後に新たな代理人が就き、最終的に勝訴しました。この件も強制執行が可能で、被告が日本に滞在している可能性があるため、WACTORは日本での追加訴訟を検討しています。

勝訴の意義

今回の勝訴を受けて、WACTORは今後も契約違反者に対して厳格な対応を継続する姿勢を示しています。これにより、業界全体の信用を保ち、健全な発展を促すための基盤が築かれるでしょう。特にVTuber業界は新興で、ライバーの活動が急増している中で、契約遵守の重要性が一層高まっています。

WACTORの今後の展望

WACTORは、有意義な情報発信をしていく意向を表明しています。契約違反の詳細や改善策を透明に明示することで、信頼性を高め、事業の安定した成長を目指します。また、同様の事例に対する訴訟準備も進めており、業界全体の健全化に向けた働きかけを続けていくことでしょう。

FAPONとVTuberオーディションの取り組み

さらに、WACTORはオンラインくじ「FAPON」を通じて新たなビジネス展開も行っています。次々と新しいプロジェクトが進行中で、将来的にはVTuber事務所やアイドルグループとのコラボレーションも視野に入れています。新たなオーディションも開催中で、新人VTuberの発掘にも力を入れています。

WACTORはこれからもVTuber楽曲制作、オンラインくじ、広告代理業など多岐にわたる事業展開を通して、その地位を確立していくことでしょう。