UPSIDER BLUE DREAM Fundがランディット株式会社に7億円の融資を実施
東京に本社を置く株式会社UPSIDER Capitalは、2023年12月に設立した日本初のグロースステージ向けデットファンド「UPSIDER BLUE DREAM Fund」を運営しています。このたび、同ファンドはランディット株式会社に対し、7億円の融資を実施したことを発表しました。
ランディット株式会社の概要とビジョン
ランディット株式会社は、都市の駐車場情報を一元化し、車を停めたい人と土地を貸したい人の需要と供給を最適化することを目指すスタートアップです。同社のミッションは「世の中に最適と豊かさを提供し、人々の営みに欠かせない存在になる」としており、テクノロジーとデータを駆使して駐停車スペースを次世代の都市インフラに変えることに取り組んでいます。
特に、同社のパーキングAIエージェント「at PORT」など、複数のプロダクトを展開し、駐停車領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。このプロダクトは、駐車場手配の効率化を実現することで、利用者により良い体験を提供しています。
融資の背景とUPSIDER Capitalの意義
UPSIDER Capitalは、ランディットの掲げる「テクノロジーとデータの力で、壁を取り払う」というビジョンに共感し、資金提供を決定しました。また、衛星とAIを駆使した独自の技術基盤の上で、業界慣習を打破する姿勢にも感銘を受けています。これにより、ランディットが展開するビジョンの実現に向けた支援が可能になると考えられています。
UPSIDER BLUE DREAM Fundの運用状況
2023年12月に設立された第1号ファンドに続き、2025年5月には第2号ファンド「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号」が設立され、運用総額は143億円になりました。これにより、同ファンドの累計運用総額は約243億円となり、国内の独立系ベンチャーデットファンドとしては最大規模を誇ります。また、UPSIDER Capitalは迅速な審査とともに、最大10億円の大型融資を提供し、これまでの貸付実績は130億円を超えています。
今後の展望
UPSIDER BLUE DREAM Fundは、今後もベンチャーデット市場に新しい選択肢を提供し、成長段階にあるスタートアップ企業の事業拡大を支援し続けます。さらに、日本全体を支える融資プラットフォームの構築、ならびに次世代の金融スタンダード確立を目指します。これにより、社会全体に対する貢献を果たしていく考えです。
コメント
ランディット株式会社の代表取締役、藤林謙太氏は今回の資金調達について「弊社のビジョンや取り組みに共感いただき、心より光栄に思いました。この資金をもとにさらに事業を拡大し、社会に新たな価値を提供していきたい」と述べています。
UPSIDER Capitalの代表取締役、石神直樹氏も「駐車場業界にはDXの余地が大きく残っており、ランディットのアプローチは非常に重要な社会インフラだと考えています。私たちは、分野を越えてやりがいのある新しい挑戦を支えていきます」と強調しました。
このように、UPSIDER BLUE DREAM Fundとランディットの連携は、次世代のモビリティインフラ構築に向けた重要な一歩となるでしょう。優れたテクノロジーを駆使して、スタートアップが持つ可能性を広げていく取り組みに期待が寄せられます。