建設・不動産業界におけるハラスメント問題を考える
2025年6月、一般社団法人 日本リスクコミュニケーション協会(RCIJ)が実施した全国調査によって、建設・不動産業界におけるハラスメントの現状が浮き彫りになりました。調査によると、49.7%の回答者がこの業界にはハラスメントが多いと感じており、これは全業界中で最も高い数字です。
調査の概要と主な結果
この調査は、全国の20〜60代の男女322名を対象に行われました。その結果、以下のような重要なデータが得られました。
1位:建設・不動産業界(49.7%)
2位:飲食・宿泊業(46.0%)
3位:医療・福祉業(44.7%)
4位:教育業(34.2%)
- パワーハラスメント:74.8%
- ジェンダーハラスメント:41.3%
- セクシャルハラスメント:34.2%
建設・不動産業界は32.3%で最多です。
この調査結果は、業界内で未だに黙認されている上下関係やハラスメントの存在を、より多くの人々が認識し始めていることを示しています。また、テレビやSNSなどのメディアがハラスメントに対する否定的なイメージの主な情報源として挙げられています。
専門家の意見
日本リスクコミュニケーション協会の代表理事である大杉春子氏は、慣習が知らず知らずのうちにリスクとして表面化することがあると警告します。したがって、外部からの視点を意識することが、リスク管理の第一歩だと述べています。このコメントは、業界内の伝統的な価値観に疑問を投げかけており、今後の改善に向けたアプローチを促しています。
取り組みとイベントのご案内
RCIJは調査結果を踏まえ、今夏に「職場コンプライアンスと企業責任」をテーマにしたワークショップを開催します。建設・不動産業界の管理職を対象に、具体的なケーススタディを用いたハラスメント対策やリスクマネジメントのノウハウを学ぶことができます。
イベント詳細
- - 日程:2025年7月16日(水)17:00〜19:00
- - 会場:東京都港区赤坂4-15-1赤坂ガーデンシティ
- - 対象:建設・不動産業界の企画経営・人事・広報などの管理職
- - 申し込みリンク:詳細・お申し込みはこちら
最後に
建設・不動産業界におけるハラスメント問題は、単なる業界のイメージにとどまらず、実際の職場環境にも大きく影響しています。今後、業界全体でハラスメント対策が進むことが期待されます。RCIJの取り組みが、その一助となることを願っています。
もっと詳細を知りたい方は、RCIJの公式サイトをご覧ください。
- - 一般社団法人 日本リスクコミュニケーション協会
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