国際交流基金賞授賞式
2025-12-17 18:07:46

2025年度の国際交流基金賞授賞式が盛大に開催、受賞者の業績が称えられる

2025年度国際交流基金賞授賞式の開催



2025年10月22日、東京で「国際交流基金賞」の授賞式が行われました。この賞は、文化の架け橋となる活動を称えるもので、今年の受賞者にはカナダの映画監督マーティ・グロス氏と、日本語教育の第一人者である鄭起永(ジョン・ギヨン)氏が選ばれました。振り返れば、1973年から授与されているこの賞は、これまでに黒澤明や宮崎駿、村上春樹など、文化の発展に寄与した数々の名だたる人々によって受け継がれてきました。今回で52回目を迎え、国内外の多くの専門家から選ばれた106件の応募から、厳正なる審査を経て選出された受賞者です。

授賞式には約180名の来場者が集まり、国際交流や文化芸術、日本語教育の関係者が一同に会し、盛大に祝いました。外務省からは鈴木秀生特命全権大使が出席し、受賞者へのお祝いの言葉を述べるとともに、長年にわたる彼らの活動への感謝を伝えました。

受賞者のご紹介



マーティ・グロス氏の業績



77歳のマーティ・グロス氏は、日本の伝統文化を世界に紹介してきたカナダの映画監督であり、アーキビスト、コンサルタントです。彼の代表作には、文楽の舞台を取り上げたドキュメンタリー『文楽冥途の飛脚』があり、その活動は日本の芸術を海外へ広める重要な役割を果たしました。

現在進行中のプロジェクト『民藝フィルムアーカイブ』では、1930年代から1970年代にかけて撮影された民藝運動に関する映像を発掘し、修復して公開することに取り組んでいます。この活動は、民藝の精神と職人の技を現代に伝える意義深い試みです。

鄭起永(ジョン・ギヨン)氏の業績



62歳の鄭起永氏は、韓国の日本語教育界において30年以上の経験を持つ権威者です。特に、釜山外国語大学校に日本語融合学部を設立し、1000名以上の学生が学ぶ環境を整えました。彼のリーダーシップにより、ICTを活用した教育や、日本語継承語教育の実践に向けた活動も行っています。

授賞式の中では、二人の受賞者がそれぞれの経験と感謝の気持ちを語りました。グロス氏は国際交流基金との深い関わりを振り返り、自らの作品制作時の思い出や、文化交流の重要性を語りました。また、鄭氏は、言語を通じた国際理解の促進に向けた自らの使命について熱く語り、教育の力で日韓の未来に貢献する決意を表明しました。

授賞式のプログラム



授賞式では、黒澤信也理事長の開会挨拶に始まり、鈴木大使の祝辞、そして選考委員による授賞理由の説明がありました。最後に、各受賞者に対して黒澤理事長から賞状が授与され、拍手喝采が送られました。スピーチの後、受賞者は来場者とのフォトセッションを行い、和やかな雰囲気の中で交流を楽しみました。

授賞式の後にはレセプションが行われ、受賞者両氏は再び感謝の気持ちを来場者に伝えつつ、交流の機会を持ちました。この日、受賞された方々の業績と、その活動が今後も多くの人に影響を与えることを期待しています。

国際交流基金について



国際交流基金(The Japan Foundation、JF)は、日本と世界との文化交流を専門にする機関で、1972年に設立されました。そのミッションは日本を知り、理解するための場を提供し、国際社会での文化や言語を通じたつながりを育むことです。公式ウェブサイトには、豊富な情報が掲載されており、さらなる交流の機会を提供しています。


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