AIインフラ新デザイン
2025-10-02 16:31:48
シュナイダー・エレクトリックがAIインフラ向け新リファレンスデザインを発表
シュナイダー・エレクトリックが新しいリファレンスデザインを発表
2023年9月18日、フランス・リュエイユ=マルメゾンで、エネルギーマネジメントのリーダーであるシュナイダー・エレクトリックがNVIDIAとの共同開発による新しいAIインフラ向けのリファレンスデザインを発表しました。この新デザインは、AIの急速な進化に伴うデータセンターのニーズに応えることを目的としています。特に、シュナイダーエレクトリックの新しいリファレンスデザインは、電源管理と液体冷却システムを統合したもので、さらにNVIDIAのMission ControlやGB300 NVL72に最適化されています。
AIインフラの効率化
発表されたリファレンスデザインの一つは、業界初の電源管理と液冷制御を一体化したシステムを備えています。これは、複雑なAIインフラコンポーネントをシームレスに管理できる仕組みを提供し、効率的な運用を可能にしています。NVIDIAのAIファクトリー向けオペレーションソフトウェア「NVIDIA Mission Control」との相互運用性も特徴で、クラスターおよびワークロードの管理機能も強化されています。これにより、オペレーターはより迅速にAIソリューションを展開可能です。
もう一つのリファレンスデザインは、最大142kW/ラックのAIファクトリー向けインフラをターゲットにしています。「NVIDIA GB300 NVL72」ラックを効率的に配置するために設計されたこのシステムは、次世代「Blackwell」アーキテクチャに対応した電源や冷却技術の情報も網羅しており、ANSIおよびIEC規格にも準拠しています。
高密度クラスターの最適化
シュナイダーエレクトリックは、AIデータセンターの運営者が直面する高密度GPUクラスターの迅速な展開において、リファレンスデザインの重要性を強調しています。新しいデザインは、AIインフラの迅速な立ち上げを可能にし、さまざまなシナリオに応じた柔軟性を提供します。特に、各デザインはNVIDIAの最新技術と連携し、高いコスト効率と信頼性を求めるユーザーの要望に応えます。
統合されたエッジからクラウドまでの管理
今回発表されたリファレンスデザインは、「プラグ・アンド・プレイ」のエンドツーエンド制御システムを採用しています。これにより、NVIDIAのハードウェアを使ったエネルギー管理や液体冷却のためのエッジデバイスと、施設制御を融合させることが可能です。MQTTプロトコルに基づくこのアプローチは、運営者にさまざまなデータを活用しやすくし、パフォーマンスの最適化を促進します。
未来のデータセンターを支える技術
シュナイダーエレクトリックは、業界で最も先進的かつエネルギー効率に優れた設備を開発し続けています。新しいリファレンスデザインは、企業の持続可能な運営をサポートするための具体的な設計と機能を提供します。Jim Simonelli氏(シュナイダーエレクトリックシニアバイスプレジデント兼CTO)は、「このリファレンスデザインは、先進的なAIインフラの設計・展開・運用を効率化するものである」と述べています。私たちのインフラは、予測可能な管理と信頼性を強化し、未来の革新に対応できる設計となっています。
まとめ
シュナイダーエレクトリックとNVIDIAの新たな共同開発は、AIに対応したインフラの展開において重要なステップを示しています。これにより、データセンターの運営者は「事が起こる前に備える」力を持ち、次世代のAIインフラを実現することができるのです。詳細はシュナイダーエレクトリックの公式ウェブサイトで確認できます。