JAバンクが新営業店システムを導入
JAバンクは、全国に広がる約6,000店舗で新しい営業店システムを導入しました。このシステムは、BIPROGYが開発した「BANK_FIT-NE」と「SmileBranch」という2つの先進的なシステムに基づいています。これにより、JAバンクは事務の効率化と顧客の利便性を大幅に向上させることを目指しています。
新営業店システムの背景
現代において、デジタル化は急速に進行しており、組合員や利用者からは、リアル店舗だけではなく、時間や場所を選ばずに取引や相談ができることへのニーズが高まっています。このニーズに応えるため、JAバンクはデジタルインフラを整備し、リアルとデジタルのハイブリッドなサービスを提供することが求められています。BIPROGYは、農林中央金庫と協力し、新営業店システムの開発においてもこの方針に基づいて進めてきました。
新システムの概要
新しい営業店システムは、事務効率の向上と顧客利便性を兼ね備えています。「BANK_FIT-NE」は営業店業務の抜本的な見直しを図るためのソリューションで、タブレット端末を活用した営業店業務支援システム「SmileBranch」とも連携しています。これにより、約20,000台の窓口端末が2025年5月までに全国の店舗で利用されることになります。マルチベンダーにも対応しており、様々な機器との互換性を確保しています。
主な機能と利点
新システムは特に以下の点において効果を発揮します。まず、オープン出納機のオンライン化により、現金管理がより効率的に、また堅固に行えるようになります。さらに、生体認証を導入することで職員の認証が厳格化され、セキュリティレベルも向上します。また、営業店タブレットの導入により、顧客が受けるサービスの質も高まり、職員の負荷も軽減されます。
これにより、JAバンクは組合員や利用者に対して、より密接なコミュニケーションを図り、相談や提案業務の充実が期待されます。
今後の展望
BIPROGYは、引き続きJAバンクの営業店システムの機能拡充を進めていく計画です。また、他の金融機関へのシステム展開を行うことで、顧客接点の強化とエンゲージメントの向上を目指します。これにより、顧客のニーズに応えるサービスが提供されることで、JAバンク全体の競争力が一層強化されるでしょう。
JAバンクについて
JAバンクは、日本国内に民間最大級の店舗網を持つ金融機関グループです。JA(農協)やJA信農連、農林中央金庫が連携し、実質的には一体の金融機関として機能しています。JAバンクは、地域経済の活性化や持続可能な社会の実現を目指し、多様なサービスを提供しています。
デジタル化の進展がもたらす変化に対応し、JAバンクは今後もさらなる改革を進めていく見通しです。新しいシステムの導入は、その第一歩と言えるでしょう。