児童相談業務を支援するAiCAN、HIRAC FUNDからの追加出資が決定

児童相談業務を支援するAiCANに対する追加出資

最近、マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が運営する「HIRAC FUND」が、児童相談業務を行うスタートアップ「AiCAN」に追加出資を行った。この決定は、AiCANが進める児童相談業務支援事業が着実に進展を見せていることに起因している。

AiCANのビジョンと取り組み

AiCANは「すべての子どもたちが安全な世界をつくる」というビジョンを掲げており、自治体のデジタルトランスフォーメーション（DX）を通じて、児童福祉に関する数々の課題を解決するべく活動している。2023年からは、実際に自治体での実証実験を重ね、現在では9つの自治体に向けてサービスを展開している。

この取り組みは、国家的に重要な児童虐待の問題解決に寄与するものであり、地域の子どもたちがより良い環境で育つ手助けをすることを目指している。

追加出資の背景

HIRAC FUNDは、2024年7月に最初の出資をした後、次の2つの理由から追加出資を決断した。第一に、AiCANの提供する「AiCANサービス」が、すでに児童相談所や各自治体の課題解決に貢献しており、その導入が着実に進んでいる点だ。特に、サービスを通じて多くの課題が解決されることが期待されている。

第二に、AiCANが児童虐待関連の領域や他の分野にプロダクトを展開する計画を持っていることから、さらなる事業拡大が見込まれ、HIRAC FUNDとしても支援を続ける意義があると判断された。