法政大学との連携で進化したお酒の楽しみ方とその成果
2024年4月から2025年4月にかけて、株式会社2daysは法政大学の諸上ゼミと共に「オサケア」プロジェクトを実施しました。このプロジェクトでは「日本中の皆が、お酒をもっと楽しむための世の中を作る」を目指し、様々な取り組みを行い、新たな販路の開拓を目指しました。今回の記事では、その過程と成果を詳しくご紹介します。
プロジェクトのスタート
株式会社2daysは、法政大学と連携することにより、実際の市場を意識したテストマーケティングを行いました。「オサケア」とは、個別にカスタマイズされたお酒ケアサービスで、遺伝子検査キットやアルコール耐性に基づくサプリメントの販売を行っています。プロジェクトの初期段階では、オンライン販売と社員知人のお店を中心に運営していましたが、さらなる販路拡大を目指し、新たに居酒屋での販売にも取り組むことにしました。
テストマーケティングの実施
居酒屋での販売を検討するにあたり、対象として「若者および外国人が多く集まる居酒屋」と「常連客のいるスナック」を選定しました。それぞれの店の特性に合わせた販売施策が重要とされ、以下の施策が実施されました。
若者、外国人向けの施策
居酒屋の施策では、「お酒好きの新常識オサケア」がテーマで、次の取り組みが行われました:
1.
三角柱設置:テーブル上の三角柱を通じて、お酒に酔いかけているお客さんをお手洗いに誘導。デザインにはビールのイラストを用い、飲みすぎを促す表現でオサケアの認知度を上げました。
2.
ポスター掲示:お手洗い内のドアには、酔っていることに気付かせる「間違い探し」のポスターを設置し、お客様の危機感を喚起しました。
3.
サプリの効果ポスター:酔いを自覚したお客様に対し、効果や成分の安全性を説明したポスターも配置しました。
4.
ウォールポケット設置:ポスター横にサプリを入れたウォールポケットを増設し、QRコードを用いることでスムーズな購入につなげました。
これらの施策の結果、売上は約4倍に増加し、特に卓上でのサプリ購入の導線を強化することで、さらなる成功を収めました。
常連向けスナックの施策
一方で、常連客の多いスナックでの施策は「始めよう50歳からのオサケア」というテーマで展開されました。
1.
ポスター作成:二日酔いを改善するためのメッセージを使用し、健康的なお酒ライフを促進する内容に仕上げました。
2.
卓上POP:ビールのイラストを使ったPOPで、安心して使用できるサプリであることを強調しました。
3.
成分表作成:お客様の服用している薬との相互作用を配慮し、注意喚起を行いました。
施策の成果と今後の展望
居酒屋では、特に若者への人気を獲得し、41個のオサケアサプリが販売される結果となりました。しかし、常連向けスナックでは、購入につながるリピートが少なく、さらなる工夫が必要とされました。このプロジェクトを通じて、学生たちは実際のマーケティングを通じて得た知識や経験を深め、将来の社会人生活に向けて大いに成長したと実感しています。
株式会社2days代表の米澤雅晃氏は、法政大学との協業に感謝の意を表しつつ、今後も長期的なパートナーシップを築いていく意向を示しました。学生たちの柔軟な発想や真剣な取り組みが新たな可能性を広げることが期待されるこのプロジェクト。今後ますます注目が集まりそうです。