新防災プラットフォーム、マンション防災レジリエンスプラス
最近、分譲マンションの防災対策が注目を集めています。その中で、株式会社WAVE1が新たに立ち上げた防災調達プラットフォーム『マンション防災レジリエンスプラス』が注目されています。このプラットフォームは、マンション管理適正評価制度に登録された管理組合に向けて、合理的な防災備蓄や訓練を支援するための新しい取り組みです。
マンション防災レジリエンスプラスの特徴
『マンション防災レジリエンスプラス』は、管理組合が防災ソリューションをワンストップで見積依頼できる発注プラットフォームです。これにより、管理組合は防災の初期投資を計画的に進めることができ、結果としてマンションの資産価値を向上させることができます。
現在、サービス開始時点で以下の4つの防災ソリューションが掲載されています:
1.
非常食3日分パッケージ “Ready3(レディ・スリー)”
- 栄養バランスが考慮された非常食セットで、1人分の3日分(約6,000kcal)を5年間保存できる。
2.
マンション防災なび powered by ウェザーニューズ
- 自動的に立地ごとの気象や停電リスクを収集し、管理組合や住民が同じ情報で状況を把握できる仕組み。
3.
The マンションレジリエンス
- 東京大学と共同開発した災害対策訓練プログラムで、実践的な初動行動を習得できます。
4.
災害共助SNS「ゆいぽた」
- 災害時に安否確認や連絡ができるSNSプラットフォームで、地域内の共助を促進します。
背景と必要性
近年、地震や豪雨によるマンションの被害が増加し、家での避難が難しいケースも多発しています。そのため、各管理組合による防災備蓄や情報共有の整備状態にはバラツキがあり、これが『防災格差』を生む原因となっています。マンション管理業協会が推進する評価制度では、防災対策が評価項目として明確になったため、今後はその重要性がさらに高まるでしょう。
WAVE1は、AIを活用した防災診断を通じて、マンションの防災力向上をサポートすることを目指しています。『マンション防災レジリエンスプラス』は、まさにその取り組みの一環として、マンション管理組合の防災対策を進化させるための基盤となります。
未来に向けて
WAVE1は今後、他の防火管理AI診断とのデータ統合や、防災投資によるレジリエンススコアの可視化など、さらなる機能を追加することを計画しています。また、管理適正評価制度とのデジタル連動提案や、備蓄・訓練・点検の統合プラットフォーム化により、『マンション防災が資産価値評価に反映される未来』の実現を目指しています。
管理組合が「コスト」ではなく「資産」として防災を捉えることが重要です。WAVE1の代表である吉村拓也氏は、『マンション防災を資産価値に変える時代を作りたい』とビジョンを語っています。管理組合がその情報を活用し、安心で安全なマンションライフを実現するためのサポートを続けていくことが期待されています。
まとめ
『マンション防災レジリエンスプラス』の登場により、マンションの防災への意思決定が容易になり、いざという時に本当に役立つ備えを整えることができる仕組みが整ったと言えるでしょう。これからも、地域密着型の防災への取組みが進展することが、住民にとっての安心な住環境の実現につながることを願います。