ソーシャルインパクト全国英語スピーチコンテスト2025春大会
2025年4月29日、東京で「ソーシャルインパクト全国英語スピーチコンテスト(SIESC)」の決勝大会が開催されました。この大会は、中高生が自身の意見を英語で発表し、社会課題に対する意識を高めることを目的としており、全国から予選を勝ち抜いた8名のファイナリストがそれぞれのスピーチを行いました。
難民問題に向き合う若者たち
ファイナリストたちは、教育、環境、ジェンダー、平和、人権など、持続可能な開発目標(SDGs)にも関連するテーマについてスピーチを展開しました。最優秀賞に輝いたのは、Sumika Aoshimaさんで、彼女のスピーチタイトルは「A Small Step, and A Giant Leap: Integrating Young Refugees to Japan’s Future」でした。Aoshimaさんは、自身の留学経験を踏まえて、日本社会において若年の難民を受け入れる教育ベースの統合モデルを提案しました。
彼女は、難民が安心して生活できる環境の重要性に言及し、新たな視点を育む場所としての学校の役割にも触れました。「スピーチを通じて自分の情熱を伝えられたことにとても嬉しく思います」とAoshimaさんは語り、今後も社会的なアイデアを具現化していきたいと意気込みを示しました。
審査員からの高評価
大会には教育、芸術、国際社会に精通した審査員が3名参加し、各スピーチを厳正に評価しました。例えば、Crimson Education Japanの松田悠介社長は、スピーチにおけるアイデアが社会課題解決の第一歩であり、共感を生む力を育む重要性を指摘しました。
優勝経験があるSara Inoueさんも、多様な視点から審査を行い、各スピーチのハイレベルさに感嘆していました。さらに、国際的なピアニストであるMakiko Hirata博士は、若者が自らの言葉で未来を考える姿に勇気をもらったと述べました。
大会後の交流と次回への期待
大会終了後には、ファイナリストたちや審査員、観客が自由に交流できるレセプションが行われました。社会課題や将来へのアクションについての対話は、世代を超えた貴重なコミュニケーションの場となりました。
次回は2025年9月15日に開催予定で、エントリー情報は夏頃に公式サイトで発表される予定です。若者たちが社会を語り、変化をもたらそうとする勇気を持つ場として、次回も多くの参加が期待されます。興味のある方は公式サイトをチェックしましょう。
SIESCについて
SIESC(Social Impact English Speech Contest)は、社会課題に取り組む中高生を支援する非営利団体です。英語力を超えて、自己分析や社会探究、発信を通じて、若者たちが社会に影響を与える力を育むことを目指しています。