SUUNTOが新たに発表したダイブコンピューターシリーズ「Suunto Nautic」と「Suunto Nautic S」は、同社のダイビング製品において新たな一歩を踏み出したモデルです。これらの製品は、レクリエーションだけでなく、技術的なダイビングにおいてもダイバーのニーズを満たすために設計されています。特に、耐久性と機能性を兼ね備えた設計で、あらゆるダイビング条件に対応できる信頼性を誇っています。
Nauticシリーズのデザインには、古くからのナビゲーション技術への敬意が表されています。その名前はラテン語の「nauticus」に由来し、船と船乗りに関係する情報を扱います。1936年に発表された初の精密コンパス以来、SUUNTOは水中探査の伝統を大切にし、ダイバーを安全に目的地へ導く役割を担っています。
Suunto Nauticの特徴
Suunto Nauticは、フル機能を備えたダイブコンピューターで、特にダイビングにおける明瞭さと耐久性を重視した設計がされています。市場最大級の3.26インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、720x382の解像度を誇ります。この広視野角のディスプレイは、様々なダイビング条件下ででも、重要な情報を見やすく表示します。
バッテリー性能
しかし、ディスプレイの明るさや大きさに反して、Suunto Nauticは素晴らしいバッテリー持続時間を実現。中程度の明るさの条件下で最大120時間使用可能であり、ナイトダイビングでも90時間持続します。一般的な使用では、1回の充電で最大9ヶ月間利用が可能となっています。
高度な機能
また、技術的なダイビングに特化した機能として、シングルガス及びマルチガスの対応、カスタムアラーム、コンパス、ワイヤレスタンク圧互換性を備えています。将来的にはリブリーザー(CCR)への対応も予定されていて、幅広いダイバーのニーズに応えられるような設計となっています。特にサイドマウントダイビングでの使用を考慮したデュアルタンク圧表示機能やアラーム機能も充実しています。さらに、GPS機能や天候情報、潮汐情報などの屋外ツールを搭載しているため、ダイビング以外のアクティビティでも役立ちます。
Suunto Nautic Sの特徴
一方、Suunto Nautic Sは、スキューバダイバーやフリーダイバー向けに設計されたコンパクトなモデルです。軽量かつ小型デザインで、シンプルかつ直感的なユーザーインターフェースを提供します。従来のオーシャンモデルやスポーツ機能を排除し、水中での性能に完全に特化した製品です。持ち運びに便利なこのモデルは、特にフリーダイビングやシュノーケリングにおいてその力を発揮します。
耐久性と互換性
Suunto Nautic Sは水深100メートルの耐水性を持ち、最大60時間の連続ダイビングが可能です。さらに、グラファイトグレーのデザインが特徴的で、各種のストラップとも互換性があります。
Suunto Appの導入
そして、両モデルに彩りを加えるのがSuunto Appです。このアプリを利用することで、ダイビングの記録やルートを簡単に管理し、仲間と体験を共有できます。デジタルログブックとしても機能し、ダイバーの体験をより充実させる役割を果たします。
発売情報
「Nautic」と「Nautic S」の価格はそれぞれ124,850円(税込)および114,950円(税込)で、どちらも2026年初頭に市場に登場する予定です。これからのダイビングシーズンの準備に、ぜひ注目しておきたい製品です。
まとめ
SUUNTOは、長い歴史を持つナビゲーション技術を基盤に、これからのダイビングをより楽しく、安全にするための製品を提供し続けています。この2つの新しいモデルは、その誇り高き伝統を受け継ぐ、新たな一歩となることでしょう。