品川区が生成AIを用いた行政運営の変革へ
東京都品川区は、今後実施する生成AIを活用した予算編成と行政評価に関する実証実験に着手します。この実験は、愛媛県松山市に本社を構える株式会社WiseVineが提供する技術を基に行われ、2026年2月からスタートします。品川区は「しながわシティラボ」というオープンイノベーションプラットフォームを利用して、地域の行政課題を解決する新しいアプローチを試みます。
背景と目的
近年、日本は少子高齢化に伴い、人口が減少し続けています。これは行政の運営においても大きな影響を及ぼしており、持続可能な運営を維持するためには業務の効率化が求められています。品川区はこれまでにも、対話型生成AIチャットや音声によるデータの文字起こしサービスを導入し、業務の効率アップに取り組んできましたが、今後はさらにその進化を図り、予算編成や行政評価のさらなる透明性と客観性の向上を目指します。
WiseVineは、自治体の予算編成におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してきた経験があります。これをもとに、品川区との連携を深めながら、生成AIの行政経営分野への適用可能性を探ることに努めていくでしょう。
実証実験の概要
この実証実験では、WiseVineが提供するAIサービスが、政策立案、予算配分、行政評価の業務に特化して活用されます。具体的には、過去のデータをAIが分析し、過去の行政評価データをもとに類似事業の抽出や比較を行うことで、評価の客観性と透明性を高めます。この結果、事務作業にかかる時間を大幅に削減し、職員が政策立案や議論に集中できる環境を整えることを目指します。
令和8年(2026年)には、複数回にわたる検証を行い、実証実験の結果をもとに生成AIの本格的な適用に向けた検討が進められる予定です。
しながわシティラボ
品川区は、「しながわシティラボ」を通じて、大学や民間企業との連携を強化し、SDGsに関連する地域課題の解決に取り組んでいます。ここでは、各方面からの提案を受け入れ、実証実験を通じて新たなソリューションを創出していくことが期待されています。詳細は
こちらをご覧ください。
WiseVineのサービス
今回の実証実験の基盤となるWiseVineの「WiseVine Build & Scrap」は、自治体向け予算編成・経営管理システムです。限られた資金を最大限に活かし、効果的な予算配分を支援します。また、「WiseVine BnS事業立案+AI」というAIサービスは、事業立案や予算編成に特化しており、前年との比較や質問のコメント作成をAIが支援することで、職員の業務を効率化します。
このAIは、LGWAN環境やインターネット環境で利用可能で、現行の予算編成システムにスムーズに導入できる点も大きな特徴です。無償トライアルは令和8年(2026年)4月から実施される予定です。
まとめ
品川区における生成AIを活用した予算編成と行政評価の実証実験は、行政運営の効率化だけでなく、地域の持続可能な発展にも寄与すると期待されています。今後の進展に注目が集まる中、品川区は革新的な取り組みを通じて、住民にとってより良い行政サービスの提供を目指します。