新トレーサビリティ
2025-08-29 10:38:29

鹿島環境エンジニアリングがTapyrusを廃棄物トレーサビリティに活用

鹿島環境エンジニアリングがTapyrusを導入



環境保護と持続可能性が注目される中、株式会社鹿島環境エンジニアリングが、エンタープライズ向けのパブリックブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」を、同社の廃棄物トレーサビリティシステムに採用しました。このシステムは、廃棄物の再資源化プロセスを記録し、再生原料の購入者にその履歴を証明する機能を備えています。2025年11月からの提供開始が予定されており、廃棄物の出所を透明にすることで、環境負荷の低減に貢献することを目指しています。

システムの特長



1. 既存サービスの機能拡張



鹿島環境エンジニアリングが2008年より提供している電子マニフェストASPサービス「KENET®(ケーイーネット)」を基盤に、新たに産業廃棄物だけでなく、一般廃棄物や工程端材といった取り引きされる廃棄物全般に対応することが可能になりました。この機能拡張により、廃棄物のトレーサビリティはさらなる幅広いサポートを受けられます。

2. ブロックチェーン技術の活用



株式会社chaintopeが提供するTapyrusプラットフォームを活用し、高速かつ信頼性の高いデータ記録が実現されています。技術を駆使することで、企業は安心してデータを活用することができ、環境にやさしい製品づくりに励むことができるようになります。

3. CFP(Carbon Footprint of Products)対応



このシステムでは廃棄物の回収から再資源化に至るまでのカーボンフットプリント(CFP)も記録可能です。これにより、企業は自らの環境負荷を可視化し、持続可能なビジネスモデルを確立する手助けを得られるでしょう。

4. 品質保証規格への対応



現在規格化が進められている「IEC/ISO82474」の項目を記録可能にするための対応も進行中です。これにより、製品の品質を保証するための透明なデータを提供し、消費者に信頼を与えます。

今後の展開



このシステムは、鹿島環境エンジニアリングを通じて、排出事業者や中間処理業者、リサイクル企業、再生原料の購入者にトレーサビリティ情報やCFP、品質保証データが提供されます。現在、複数の企業との試行運用が進められており、早期の普及展開が期待されています。

Tapyrusと鹿島環境エンジニアリングの役割



クリーンな地球環境のために、廃棄物管理はますます重要な役割を果たしています。Tapyrusを通じて提供される透明なデータは、製品のトレーサビリティを高めるだけでなく、循環型社会の実現に寄与することが期待されます。鹿島環境エンジニアリングは、排水処理や資源循環を中心とした環境技術を提案し、長期にわたり安定したサービスを提供。持続可能な未来のために、技術革新が求められる今、両社の取組みは社会的に大きな意義を持つでしょう。

結論



この新しいシステムの導入は、企業の信頼性や透明性を高めるだけでなく、私たちの環境に対する責任を再確認する良い機会となります。鹿島環境エンジニアリングとchaintopeのコラボレーションがもたらすこの革新が、業界全体のモデルケースとなることを期待します。環境保護は一企業の努力だけでは実現できません。技術の進化と、企業同士の協力により、より良い未来が築かれることでしょう。


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