大阪公立大学の中川教授がMONO Investmentの技術顧問に就任
大阪公立大学の中川慧教授が、株式会社MONO Investmentの技術顧問に就任しました。その目的は、2025年8月にリリース予定のAIファクター解析エンジン「MONO FactorLens」の開発を監督することです。資産運用支援プラットフォームを展開しているMONO Investmentは、現在、既に「MONOアカウントアグリゲーション」を提供しています。これに続いて新たに、「MONO FactorLens」を使用した分析機能を拡張します。
MONO FactorLensとは?
MONO FactorLensは、従来の統計的リスク評価に加えて、株式や債券、投資信託をファクターベースで分解・可視化できる初のエンジンです。これにより、アドバイザーと顧客が直感的で説得力のある資産評価を行えるようになります。このエンジンは、アドバイザー向けのCRM「WealthForce」や個人投資家向けの「投資のコンシェルジュ」に組み込まれる予定で、証券会社向けのAPIとしても提供される計画です。
背景と目的
最近、顧客資産が複数の証券会社に分散している状況下で、その可視化と科学的な投資提案のニーズが高くなっています。MONO Investmentでは、26社の証券口座情報を連携できるサービスを提供中で、資産の残高や取引履歴を自動的に取得・管理しています。さらに、リアルタイムでリスクリターンの計算やシミュレーションを行うことで、アドバイザーや個人投資家が直面しているリスクや将来の目標達成の確率を視覚的に把握できる仕組みを整えてきました。
MONO FactorLensの機能
1.
ファクター分析 (Factor Attribution): どの要因がリスクを生んでいるかを分析し、ポートフォリオのリスク構成を明瞭にします。特に、中川教授の研究に基づくマクロ経済の変動要因を取り入れた分析が特徴です。
2.
AIストレステスト: 過去の市場変動シナリオ(リーマンショックやコロナショックなど)を基に資産の耐性を評価し、未来のシナリオにも対応します。
3.
即時分析とUX: 口座の連携からシミュレーションまでが高速で処理され、アドバイザーが簡単に顧客との対話を進めることができます。
4.
API提供: REST APIやGraphQLを通じて、既存のシステムとのスムーズな統合が可能です。これにより、導入も容易になります。
今後の展開
- - 2025年6月: 既存顧客向けにプレビュー版が提供予定(WealthForce上)
- - 2025年8月: MONO FactorLensのβ版APIが公開される予定です。
- - 2026年以降: ESG因子やオルタナティブデータ、海外市場への対応も順次拡張予定です。
中川教授のコメント
中川教授は、「MONO FactorLensは、研究で培ったファクター分析とAIを活用し、アドバイザーが直感的に使える形で実装された非常に意欲的なプロダクトです。このシステムにより、証券営業の提案品質が向上すると確信しています」とコメントしています。
代表者の見解
MONO Investmentの佐々木辰代表取締役は、「本当に求められているのは複雑な理論ではなく、分かりやすく使用できる素晴らしい材料です」と語っています。アドバイザーが自然に使用できる設計がされており、導入のハードルを下げて成果を上げやすくすることを狙っています。
お問い合わせ先
株式会社MONO Investmentでは、ご質問や導入検討の相談を随時受け付けております。詳しくは
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