クリスマスイブに奇跡を起こすミュージカル『クリスマス・キャロル』
2025年11月16日、待望のミュージカル『クリスマス・キャロル』〜Nation Tour 2025〜が開幕します。これに先立ち、11月6日に福生市民会館でプレビュー公演が開催され、キャストの吉田栄作、土屋アンナ、吉田要士が取材会に登壇しました。
物語の背景について
本作品は、チャールズ・ディケンズの名作をモチーフにしたもので、悪者として知られる守銭奴スクルージが中心人物です。彼は、クリスマスイブの夜に現れた亡き共同経営者マーレイから、欲望に囚われた人生の後に待つ恐ろしい運命を宣告され、過去・現在・未来を旅することになります。温かい人間性を取り戻す物語は、観客に心の琴線に触れることでしょう。
公演前の稽古場から
初めてのクリスマスキャロルということで、稽古場は活気に満ち溢れていました。特に目を引いたのは、過去のクリスマスの精霊の導きによる、若き日のスクルージが恋人イザベラにプロポーズするシーンです。この場面を演じる吉田栄作の演技は繊細で、思い出に浸る様子が非常に心に残りました。また、土屋アンナの歌声も非常に魅力的で、彼女の表現力は新たな魅力を引き出していました。
次に挙げられるのは、吉田要士演じるマーレイとのクライマックスシーンです。二人のハーモニーは、観客の心を強く打ちました。稽古場での全キャストによるカーテンコールでは、クリスマスナンバーに合わせて楽しく歌い踊る姿が印象的でした。
スターたちの意気込み
取材会では、演じる役柄への熱い想いや舞台に対する姿勢が語られました。3年ぶりにスクルージ役を演じる吉田栄作は、「新鮮さを保つことが難しいが、進化させていくことが大事」と意気込みを表現。土屋アンナは初めてイザベラ役に挑戦し、「自然にその役になりたい」と演技への挑戦を語りました。要士は、「栄作さんのエネルギーが新鮮で、自身も楽しく稽古に励んでいる」とコメントし、雰囲気の良い稽古場を証言しました。
観劇の楽しみ
全国各地へのツアーを控え、キャストたちは移動先の名物料理を楽しみにしている様子でした。特に道の駅での購入希望やご当地グルメに目を輝かせている姿は、観客の皆さんにも新たな魅力を感じさせる要素と言えるでしょう。家族や子ども達に観てもらいたいとの願いを述べ、それぞれが大切に思う人たちとの思い出を作ってほしいと呼びかけました。
クリスマスの思い出
取材では、キャストたちのクリスマスの思い出も共有されました。栄作は4歳の頃の家族との心温まる思い出を語り、土屋は料理をたくさん作る家族で過ごすことを挙げ、要士は新居に越した際にサンタからのお菓子を発見した思い出を語りました。クリスマスイブには、それぞれの思いを込めて、家族との再会を楽しみにしている姿から、彼らの人間性が伝わってきます。
観客へのメッセージ
「クリスマスムード満載の華やかで楽しく、そして少し悲しい作品です」と栄作。鳥取から鹿児島まで、日本各地を巡るナショナルツアーがスタートし、温かいクリスマスの思い出がこの舞台から生まれ、多くの人々の心に残ることを願っています。ぜひ、劇場で素敵な時間を過ごしてください!
公演は11月16日から福生市民会館を皮切りに、青森、北海道、熊本、長崎、鹿児島、鳥取、東京、愛知、岐阜、愛媛、大分と全国を回ります。詳細は公式サイトで確認いただき、心温まるクリスマスのイベントをご体験ください。