学生が生成AIとIoTを駆使しプロトタイプを制作するワークショップの魅力
2025年の1月から2月にかけて、日立アカデミーと岩手大学が共同で「生成AI × IoT ワークショップ」を開催しました。このイベントは、dotstudio株式会社が運営するプロトアウトスタジオの協力によって実現されました。参加者は岩手大学の学生たちで、全くの未経験者から始まりました。
イベント概要
2日間にわたり、オンラインおよびオフラインで行われたこのワークショップは、生成AIとIoTに関する実践的な知識を学ぶことが目的でした。特に重視されたのは、受講生自身がどのように技術を応用し、アイデアを具現化できるかという点です。このアプローチにより、学生たちはずっと夢中になってアイデアを考え、技術を使いこなす楽しさを味わうことができました。
ノーコードツールでのAI開発
1日目の講義では、ノーコードツール「miibo」を使用して、自分自身がカスタマイズ可能な会話型AIアプリケーションの開発に取り組みました。参加者は人と自然な対話ができる「LINE Bot」を完成させ、自らの発想を形にしました。これにより、参加学生たちはプログラミングの知識がなくとも、創造的な作品を生み出すことができたのです。
物理的なものづくりを体験
2日目には、電子工作を通じて、物理的なものを作る楽しさを体感。ノーコードでの開発により、距離センサーやLEDなどのハードウェアを組み合わせ、3時間という短い時間の中でプロトタイプを作ることに成功しました。これもまた、学生たちにとって新しい挑戦でした。
実際の成果物
受講者の皆さんは、いくつかの面白いプロトタイプを制作しました。例えば、距離に応じて音の高さを変えるデバイスや、失くしものをLINEで通知するボットなど、身近な生活の問題を解決するための工夫が光る作品ができあがりました。これらのハードウェアは、アイデアと技術を組み合わせることで実現したものです。
学生の声
受講生はアンケートを通じて、自らの成長や今後の抱負を語っています。多くの学生が未経験からの挑戦を楽しみ、成功体験を得られたことを嬉しく思っています。「知らないことが多く、技術を学びながら楽しめた」「失敗しても大丈夫との理解でリラックスできた」といったポジティブな意見が多く寄せられました。
教員からの評価
岩手大学の萩原先生は、今回のワークショップが学生たちに`デジタル技術へのモチベーションを高める良い機会だった`と評価しました。知識を一方的に教えるのではなく、技術を使ってアイデアを形にする過程を重視したことが、学生たちに自信を与えたとのことです。
参加者への呼びかけ
プロトアウトスタジオでは、今後もこのような実践的な研修を続けていく予定です。IT業界に興味を持つ学生や社会人はもちろん、デジタル技術を学ぶことで自分の可能性を広げることに興味がある方に、参加をお勧めします。デジタル活用の文化を共に変えていく活動に、一緒に取り組んでみませんか?
このワークショップは、理論と実践をつなぎ、参加者が自らの手で未来を切り開く力を育む素晴らしい機会となりました。興味のある方はぜひ参加してみてください。