NUVOが翻訳業界に参入
2025-06-17 08:30:22

株式会社NUVOが翻訳・通訳業界に本格参入、3社を買収で新たな企業体制を構築

株式会社NUVO、翻訳・通訳業界に新たな一歩を踏み出す



株式会社NUVOは、翻訳および通訳の分野に本格的に参入することを発表しました。旧ブランド名AI Communisから新たに生まれ変わったNUVOは、2024年4月から官公庁と地方自治体、法律関連の翻訳を手がける「株式会社札幌会議録センター」、同年11月には金融分野に特化した「クロックワークハウス株式会社」、さらに2025年3月には字幕翻訳と通訳を専門とする「株式会社アクセス・ワン」を買収しました。これによって、NUVOは日本の翻訳市場において売上高のトップ10に入ることを目指しています。

AI技術とプロフェッショナルの融合


NUVOは、全世界でのユーザー数が110万人にも達する実績を背景に、約300万時間にわたる音声認識や自然言語処理を活用した開発を行ってきました。今回の買収により、各社が累計してきた高い実務能力とNUVOの技術力を結集し、字幕や音声処理だけでなく、メディア、金融、法律などの厳しい精度が要求される分野にも対応可能な多言語ソリューション体制が整いました。これを通じて、翻訳業界の再編をリードしていく方針です。

日本の翻訳市場の現状とNUVOのアプローチ


翻訳市場は約2,500億円規模で、2,000社以上の企業が競い合う分散型の特徴を持っています。この厳しい業界では、各企業が個々にAIを導入しようとしても、効率化には限界があります。NUVOは、事業承継を通じての業務基盤の統合と再構築を進め、次のような成果を上げています。

  • - 事業基盤の統合によるスケールメリットの獲得
  • - AIを活用した業務の効率化(労力の50%削減)と利益率の改善(20ポイント向上)
  • - 統合された業務データからのAIモデル精度の向上とプロダクト開発の加速

人間中心の企業理念と持続可能なエコシステムの構築


NUVOは「人間の価値を中心に据える」という理念の下、AIによる業務支援のもとで、翻訳や通訳のプロフェッショナル人材の重要性を重視しています。業界全体での単価低下や納期の短縮が問題となる中で、同社はAIの導入と倫理的な人材運用、次世代の人材育成を並行して行う持続可能なエコシステムを構築することを目指しています。

経営者への呼びかけ


NUVOは、AIやソフトウェアへの投資が難しい企業や、事業承継に悩む翻訳業界の経営者とも密に対話を行っていく方針です。次世代の翻訳業界の持続可能な発展に向け、新たな選択肢を模索している方々と共に進んでいく目的があります。

リーダーたちの声


株式会社札幌会議録センターの林郷直美業務チーム長は、NUVOの導入により社内の雰囲気が明るくなったとコメントしています。また、クロックワークハウス株式会社の藤田雅美前代表取締役は、鈴木社長に企業を引き継ぐ決定を下した理由に、AIへの理解が深いことと、翻訳家の処遇を考慮する姿勢があったと述べています。さらに、アクセス・ワンの館由利子の前代表取締役も、鈴木社長にバトンを渡すことができた理由として、共通の企業成長のビジョンを挙げています。

まとめ


株式会社NUVOは、テクノロジーを駆使することで翻訳・通訳業界の新しい未来を創造すべく、事業を成長させていく意欲を示しています。業界全体の変革の波を捉え、質の高いサービスを提供する新しい企業としての姿が楽しみです。


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