ジェンダー平等を推進する『K2P2提言』
2025年6月、j.union株式会社と武庫川女子大学の本田教授との産学連携プロジェクトから、ジェンダー平等に向けた重要な提言書『K2P2提言』が発表されました。このパートナーシッププロジェクトは、女性役員(クミジョ)と男性役員(クミダン)が共に活動し、ジェンダー平等を実現するためのものです。
現状認識と課題
取り組みが進む中で、労働組合の内部にもジェンダー不平等が存在するのが現状です。働く人々の幸福を実現するためには、労働組合がそのリーダーシップを発揮し、ジェンダー問題を女性だけの問題とせず、男性との真のパートナーシップを築いていくことが求められています。
K2P2ビジョンと行動宣言
本提言書では、以下の3つの柱から成る『K2P2ビジョン』が提示されています。
1.
リーダーシップによる推進: ジェンダー平等と人権尊重を明確にする。
2.
多様性の活用: 組織づくりや交渉力の強化を図る。
3.
クミジョ参画の強化: 男性と女性が共に学び育つ関係を築く。
また、活動の中で必要な柱として、ハラスメント防止や柔軟な組織運営を進めることが掲げられています。
K2P2提言の具体的な内容
以下の取り組みが提言されています:
1. 現状のジェンダー課題を直視し行動に結びつけること。
2. パートナーシップを実現するための組織構築を推進すること。
3. 持続可能な取り組みへとつなげること。
これにより、労働組合の魅力と価値を高め、全ての働く人々の豊かさに貢献することを目指します。
クミジョ・クミダン・プロジェクトの意義
『クミジョ・クミダン パートナーシップ プロジェクト』は、女性と男性の協働による活動を強化するために立ち上げられました。本田教授の研究では、クミジョが抱えるさまざまな葛藤や制約が明らかになっており、これらを克服することで、次世代の組合活動を進化させることを目指しています。特に、クミジョとクミダンが対話を通じて理解し合う姿勢が重要です。
今後の取り組み
K2P2の取組みは、2025年度にも続き、「人への投資」に焦点を当てた活動を展開します。具体的な活動としては、クミダンアンケートを通じて男性役員の意識調査を行い、ジェンダー課題の可視化を図ります。また、K2P2コンサルテーションを提供し、組織内のジェンダー課題解決を支援します。
このような取り組みを通じて、幅広い立場の声をつなげ、今後の社会の在り方を共に創造していきます。興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
j.union株式会社のプロフィール
労働組合な関する専門的な支援を行っているj.union株式会社は、30年以上にわたり多くの組織と付き合ってきた実績があります。当社の知見を活用し、クミジョとクミダンのより良い関係構築を目指す『K2P2提言』が、労働界全体の発展に寄与することを期待しています。