ファミリーマートが2030年に向けたCO2削減目標を設定

ファミリーマートの持続可能な物流改革

東京都港区に本社を置く株式会社ファミリーマートは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとして、物流配送におけるCO2削減に取り組んでいます。企業目標として、2030年までに2017年度比で30%のCO2排出量削減を掲げ、事業運営の各側面から積極的な施策を進めています。

各種施策によるCO2削減の具体例

ファミリーマートは、AI技術や新たな配送手段を活用し、効率的な物流を目指しています。以下に主な取り組みを紹介します。

1. AIを活用した配送シミュレータの導入

2022年10月から、ファミリーマートは弁当やサンドイッチなど、定温・チルド配送においてAIを用いた配送シミュレータの運用を開始しました。このシステムにより、配送コースの設定が最適化され、車両台数や配送コースを約10%削減。この結果、2017年度比で約5,300万キロ（約20%）の走行距離を削減することに成功しました。

2. 環境に配慮した配送車両の導入

ファミリーマートは、2019年9月からはクリーンディーゼル車の導入を進めており、2025年までに約2,300台を入れ替える計画です。さらに、2021年からは燃料電池小型トラックの運用も開始。2017年度比でのCO2削減だけでなく、持続可能なエネルギー使用の促進を図っています。

3. 他社との協業

ファミリーマートは、2024年2月からコカ・コーラボトラーズジャパン株式会社と共同で配送車両の効率的な活用を開始します。この取り組みは、新規車両の導入を抑えつつ、双方の車両を有効利用し、安定的な物流体制の構築を目指しています。

今後の展望

ファミリーマートは今後も引き続き、配送コースの最適化や環境配慮型車両の導入を加速します。また、異業種との連携による共配体制の構築や、配送頻度の見直しも計画しています。これらの施策を通じて、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出し、環境負荷の低減に貢献する姿勢を貫いていきます。

地域社会に密着した事業運営と、環境に優しい物流の両立を目指すファミリーマートの今後の取り組みに、ぜひ注目していただきたいと思います。持続可能な未来を作るため、私たち一人ひとりもその一助とすることが求められています。