FOODEX JAPAN 2025でモンゴルと中央アジアの魅力を発信
2025年3月11日から14日の間、東京ビッグサイトで開催されたアジア最大級の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN 2025」では、モンゴルおよび中央アジアの国々が独自のフードカルチャーを披露しました。この展示会はJICA(独立行政法人国際協力機構)の支援を受けて行われ、各国の飲食物の魅力が凝縮された空間となりました。
一村一品運動で特産品を育成
JICAはモンゴルのみならず、キルギス、カザフスタン、タジキスタンでも「一村一品運動」に力を入れています。この運動は、地域の資源を活用し、特産品づくりを通じて地域の振興を図るものです。たとえば、モンゴル産の「サジー」や、「松の実」、キルギスの「白いハチミツ」といった商品が一堂に会し、来場者の注目を集めました。「サジー」は栄養価が高いことで知られ、日本ではまだその存在があまり知られていない「超レア」な素材です。
特に注目を浴びたのは、キルギス高原で育つ花「エスパルセット」を90%以上使用した「白いハチミツ」です。このハチミツは味や香りにおいて他のハチミツとは一線を画し、独自の風味を持つのが特徴です。このような商品の展示は、初の試みとして日本の市場に新たな風を吹き込むことを狙っています。
モンゴルの支援を20年以上にわたり展開
JICAは1992年からモンゴルへの支援を行い、厳しい環境にもかかわらず生産される健康的で美容にも良いフードの開発をサポートしてきました。モンゴル日本人材開発センターでの研修を経て、現地企業は日本のノウハウを生かしつつ、良質な「サジー」の栽培に成功し、無印良品の新商品として販売されています。今回はこのサジーを使用した「サジーエッセンス」や「サジーピューレ」が展示され、来場者の白熱した反応を得ました。
展示された商品の数々
FOODEX JAPAN 2025での展示には、モンゴルの「サジー」をはじめ、キルギス産の「白いハチミツ」、さらにモンゴルから輸入した「松の実オイル」など、合計70種類に及ぶ商品が登場しました。特に評価された商品は以下の通りです。
- - サジーエッセンス:添加物を一切使用せず、オーガニックの素材から作られたサジーエッセンスは、豊富なビタミンとミネラルを含有し、美容や健康に効果的です。
- - 松の実オイル:栄養価の高い松の実から抽出したオイルで、様々な料理に活用できる高たんぱくな製品です。
- - 白いハチミツ:スプーンですくうとトロっとした独特の食感を持ち、芳醇な香りも楽しめるこのハチミツは、料理やそのままでも楽しめる万能なアイテムです。
JICAの役割
JICAは、開発途上国が直面する課題を解決するため、協力を行なっており、その範囲はアジア、アフリカ、中南米など多岐にわたります。今後もこのような取り組みを通じて、世界の平和と繁栄に寄与することを目指しています。展示された商品は、単なる食品としての価値にとどまらず、地域の文化やその背景を理解するうえでも貴重な体験となりました。
まとめ
FOODEX JAPAN 2025でのモンゴルおよび中央アジアの出展は、大いなる成功をおさめました。この経験を通じて、地域の特産品や文化への理解が深まり、さらなるビジネスチャンスを創出することが期待されます。これからもJICAの取り組みにより、開発国との絆を強化し、日本市場でも新たな流通を目指していきましょう。