4500人が行進!原発ゼロを求める声が渋谷で響いた
9月23日、東京・渋谷区の代々木公園では「さようなら原発9.23全国集会」が開催され、全国から集まった約4500人が参加しました。このイベントは、パルシステム連合会が主催する「さようなら原発1000万人アクション」の一環で、原発依存からの脱却や気候危機に対する啓発が目的です。
原木しいたけ生産者の苦悩
会の中では、パネルトークも行われ、息をのむような話が展開されました。登壇者には、JAつくば市谷田部の原木しいたけ生産者であり、「有限会社なかのきのこ園」の代表取締役である飯泉厚彦さんがいます。彼は、福島第一原発の事故によって放射性物質の影響を受け、経済的な困難に直面した過去を語りました。生産再開後も彼は風評被害に苦しみ、品質の理解を広げるための地道な努力を続けているといいます。
飯泉さんは、参加者に対し、「私たちの産が支えられているのは、皆様のおかげです。二度と悲劇を繰り返さないために、声を上げ続けます」と訴えました。たくさんの人がそのメッセージに心を打たれていたという反応が見受けられました。
渋谷の街を行進
パネルトークの後、参加者は渋谷と原宿の2班に分かれ、有名な宮下パークやスクランブル交差点をパレードしました。手にはプラカードやのぼりを持ち、生活者や観光客に向けて、原発のない社会を実現する必要性を訴えかけました。特にスクランブル交差点は、多くの観光客が行き交う場所で、その中での行進は非常にインパクトがあり、関心を集めました。
未来へ向けた取り組み
パルシステム連合会は、今後も地域住民や利用者と共に原発に頼らない資源循環型社会の実現を目指し、エネルギーシフトを推進していくことを明言しました。この日集まった人々の熱意が伝わった瞬間でもあり、次回の集会に向けた鼓舞ともなったことでしょう。
2025年に向けて
実に2025年は国際協同組合年であり、私たちの活動が社会に良い影響を与える年でもあります。原発問題は地域や世代を問わず多くの人々に影響を与えるテーマです。このような集会を通じて、さらに多くの人が参加し、意識を高めていくことが期待されます。
引き続き、パルシステムや他の活動団体と共に私たちの未来を考え、行動することが重要です。次回の集会にも多くの人々が参加し、声を強めていくことを願います。