50代以上女性の推し活実態調査:お金をかける割合が8割に増加
調査背景と目的
ハルメク 生きかた上手研究所は、年齢を重ねた女性たちがどのように「推し」との関係を築き、日々の生活にどのような変化をもたらしているのかを探るための調査を実施しました。対象は50歳以上の女性で、533名からの回答を得ました。本調査の結果から、特に推しにかけるお金や時間の変化、推し活のスタイルなど、多くの興味深い実態が浮かび上がってきました。
調査結果の主要ポイント
1. 推しの存在とその意義
調査によると、「推し」がいると答えた女性たちは47.5%にのぼり、この割合は過去4年間ほぼ変わらないことがわかりました。特に注目すべきは、推し活を共に楽しむ相手として「配偶者・パートナー」が最も多く、昨年1位だった「推し活を始める前からの知人」を上回りました。年齢層別に見ると、50代や60代では「推し」がいる割合は高いものの、70代では少し低めの傾向があります。
2. 金銭的投資の変化
最近の調査では、推しにお金をかける割合が81.8%に増加し、前年から12ポイントも上昇しました。とはいえ、年間の平均支出額は110,348円とさほどの増加は見られず、少し減少していることがわかりました。特に、「遠征費」や「チケット代」が減少している一方で、「応援グッズ」や「関連書籍」など、物販への支出が増加している点が興味深いです。
3. 推しの種類と推し活のスタイル
推し活動におけるパターンとしては「異才惚れ推し」や「一目惚れ推し」が長らく上位に位置し続けていますが、新たに「外見推し」が増加しています。また、50代・60代ではアイドルやアーティストが多くの支持を受けているのに対し、70代ではスポーツ選手が人気を集めています。
推し活による行動変化
調査参加者の自由回答からは、推し活がいかに彼女たちの日常に影響を与えているかが伺えました。「ダイエットを始めた」「SNSを通じて新たな友人ができた」「デジタルでのチケット申し込みを自分で行うようになった」など、推し活動が美容や健康、さらにはデジタルスキルの向上につながっていることが多々見受けられます。また、海外旅行への挑戦や新しい趣味を始めるきっかけになったという意見もあり、推しは彼女たちの人生に彩りを与えていることがわかります。
推し活の悩み
一方で、推し活に関する悩みも多く聞かれました。「チケット代が高騰している」「チケットがなかなか取れない」という声が多く、経済的な負担が影響しているようです。また、推し活が進化する中で、互いの知識の違いからくるストレスや、チケット確保のための人脈作りの困難さも浮き彫りになっています。
結論
今回の調査結果は、50代以上の女性の「推し活」が単なる趣味に留まらず、人生をより豊かにするための重要な要素であることを示しています。推しに対する情熱やお金の使い方は多様化しており、今後ますます注目が集まる派生現象になるでしょう。企業に対しても、この世代の消費行動を理解し、彼女たちに合ったサービスを提供することが求められています。これからの推し活は、ますます進化し、幅広い楽しみ方と関わり方を見せていくことでしょう。