日本ホテルが持続可能性を追求する理由
日本ホテル株式会社は、東京エリアで運営している6つのホテルが、国際的なSDGs認証「Sakura Quality An ESG Practice」(通称:サクラクオリティグリーン)から「4御衣黄ザクラ」の評価を受けたことを発表しました。この級別の認証は、持続可能な社会の実現に向けた具体的な取り組みが高く評価された結果です。
取得したホテル
今回、「サクラクオリティグリーン」を取得したのは以下のホテルです:
1. 東京ステーションホテル
2. メズム東京、オートグラフ コレクション
3. ホテルメトロポリタン エドモント
4. ホテルメトロポリタン 丸の内
5. ホテルメトロポリタン 羽田
6. ホテルメトロポリタン 長野
うち、ホテルメトロポリタン長野は長野県内では初めての取得となったことも、大きなニュースです。これにより、SDGsへの取り組みが地域レベルでどのように評価されているかが示されました。
認証の意味
「Sakura Quality An ESG Practice」は、米国GSTC(The Global Sustainable Tourism Council)が承認した基準に基づいています。このESG認証は、宿泊業界における地域貢献や文化保全、環境保護を目指す取り組みが評価され、認証を受けたホテルは、サービスの質だけでなく、持続可能な社会の実現に向けても努力していることが示されます。具体的には、地域との良好な関係構築や、プラスチックの削減、エネルギー効率の改善など、数多くの活動が評価されました。
各ホテルの取り組みについて
東京ステーションホテル
東京ステーションホテルでは、全室でCO2ゼロステイを導入し、持続可能な農業支援にも積極的に取り組んでいます。また、使用済み石鹸をリサイクルするプログラムへの参加も行っています。
メズム東京、オートグラフ コレクション
ジョンダーレスなユニフォームの採用や、客室内のペーパーレス化を推進しており、地域企業と連携して環境保全活動にも参加しています。
ホテルメトロポリタン エドモント
このホテルでは、食品ロス削減のためのプログラムを導入し、全客室に分別ゴミ箱を設置するなど積極的な情報発信を行っています。さらに、プラスチック製品の廃止も進めています。
ホテルメトロポリタン 丸の内
バリアフリーへの取り組みとしてユニバーサルルームを整備し、地元企業との共同企画で江戸切子装飾や原材料の使用も行っています。
ホテルメトロポリタン 羽田
地域の食材を用いたメニューを提供し、観光地とのコラボレーションも実施しています。また、脱プラスチック製品をアメニティとして使用しています。
ホテルメトロポリタン 長野
「地産地消」の取り組みを強化し、県産品の品質向上に寄与しています。
未来への展望
日本ホテル株式会社は、増加するサステナビリティ意識を反映し、環境に配慮したホテル選びを求める宿泊客に向けて、透明性のある取り組みを推進しています。今後も持続可能な社会作りに寄与しつつ、安心して選べる宿泊施設の実現を目指します。
まとめ
「サクラクオリティグリーン」の受賞は、日本の宿泊業界における持続可能な発展の重要な一歩です。この取り組みは、地域と共にあるホテルとして新たな価値を創造し、観光業におけるモデルケースとなることでしょう。公式サイトから詳しい情報も確認できます。