EVを活用した防災
2026-09-01 19:28:38

地震や台風にも対応!EVからエレベーターを動かす新たな防災ソリューション

防災の日に実施された革新的な実証試験



2026年9月1日、「防災の日」に合わせて、新電元工業と辰巳菱機が東京都江東区の高層マンション「TEC Residence」で行った実証試験が注目を集めました。この試験は、電気自動車(EV)の蓄電エネルギーを非常用電源として活用することを目的に、エレベーターやポンプ設備への電力供給を検証するものでした。これにより、災害時における居住者の生活の継続支援が期待されています。

実施概要


試験は、EVの蓄電池からの電力供給を行うV2X(Vehicle-to-everything)充放電器を使用し、停電が発生した際にエレベーターの昇降を可能にするシステムを構築しました。具体的には、三相10kW出力のV2X充放電器を介して、2台のEVがマンションの電気設備に接続され、実際にエレベーターの運行が試みられました。

V2X技術の活用


V2X技術は、車両と各種機器が通信し、電力のやり取りを行うことで、非常時にも力を発揮します。今回の実証試験では、EVの急速充電技術である「CHAdeMO V2H規格」に基づき、EVから建物側の三相電源へと電力が供給されました。これにより、エレベーターや揚水ポンプを動かすことができるかどうかが検証されました。

高層マンション「TEC Residence」の特長


TEC Residenceは、「東京とどまるマンション」登録制度において最高ランクの「☆☆☆(三つ星)」を獲得しており、災害時における居住者の安心確保を重視した設計がなされています。自家発電設備や太陽光発電システム、蓄電池、防災備蓄倉庫などを備え、72時間以上の居住避難を可能としています。

実証の成果


実証試験の結果、停電時においてもEVからの給電を受けてエレベーターの運行が可能であることが確認されました。具体的な給電容量は三相200V 9.4kW出力×2台で合計18.8kWとなり、安全管理のもとで約1時間にわたって電力供給が行われました。結果として、平常時と変わらないエレベーターの昇降運行が実現しました。

新たな防災ソリューションの可能性


近年、自然災害が増加する中、停電時の電力確保が重要な課題となっています。このV2Xシステムは、EVに蓄えられた電力を建物に供給することで、居住者の安全を確保するための新たな手段として期待されています。新電元工業は、次世代モビリティを活用した防災ソリューションの普及を支援し、災害に強い社会づくりに貢献していく考えです。

まとめ


今後も、EVの電力供給機能を活かした防災対策は進化していくことでしょう。本実証試験の成果は単なる第一歩に過ぎませんが、家庭や公共施設での電力の使い方を根本から変える可能性があります。新電元工業と辰巳菱機の取り組みが、更なる防災技術の発展に寄与することを期待しましょう。


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