新しい学びの形「シン・ガッコウ Schorbit」
2026年1月から完全オンライン進学校「シン・ガッコウ Schorbit」がスタートします。この新たなプロジェクトでは、「通学ゼロで、難関大学合格へ必要な学力や学習習慣を身につける」ことが可能かどうかを検証する実証実験が行われます。参加者の募集も始まっており、高校生年代のモニター生が求められています。
背景にある課題
近年、YouTubeなどを通じて一流の講師の授業が無料で視聴できるようになりましたが、依然として高い学力を必要とする大学合格を果たすのは難しい現実があります。文部科学省によると、不登校の小中学生は約34万人に達し、さらに通信制高校生は29万人に上るなど、教育環境に孤立した子供たちが増加しています。また、全日制高校から大学への進学率が約70%であるのに対し、通信制高校はわずか2〜3割にとどまっています。
このため、元高校教員である伊藤 尭代表は、進学校での成功を支える要因として「仲間との切磋琢磨」と「確かな指導者」の重要性に着目しました。学校という物理的な環境がなくても、互いに刺激し合う仲間と、道を示してくれるメンターがいれば、どこにいても学びは続けられるという可能性を実証したいと考えています。
検証する仮説
実証実験では、以下の二つの仮説が重要なテーマとなります。
1. ピア効果を生むコミュニティの形成
「周りも頑張っているから自分も頑張る」という、進学校の持つ強力な空気をオンライン上でも作り出します。学習記録を共有することで、自宅学習の孤独感を緩和し、モチベーションを高めることが狙いです。
2. 授業ではなくメンタリング
膨大な学習リソースの中から、初学者にとって最適なものを見つけるのは容易ではありません。詳細な指導や学習進捗管理を行う「伴走者」がいれば、容易に学力を伸ばせる可能性があります。
この考えに基づき、進校が提供するのは実際の授業ではなく、メンタリングを通じた学びです。
具体的な学習環境
このプログラムに参加する高校生は、Microsoft Teamsを活用した完全オンラインの環境で学習を進めます。自宅からでもアクセスが可能で、仲間とともに進学を目指す協働学習の場が提供されます。定期的に学習の進捗を共有し、フィードバックを受けることで、学習習慣を形成し、学力を向上させていくことが期待されています。
参加者は、充実した生活習慣を維持するために、毎日の学習を8時40分から15時の間に設定し、朝と晩にはオンラインでのHR(ホームルーム)を行います。また、集中サイクルを取り入れ、45分間学習し5分間の報告を行うことで、ダラダラとした学習を避ける仕組みを取り入れています。
検証項目とプログラムの詳細
この3ヶ月間のトライアルを通じて以下の3観点から調査が行われます:
1. 学力の向上
模試を実施し、得点の推移を記録。
2. 学習の継続
習慣の確立インセンティブ評価を行い、学習量を見える化。
3. メンタル・意識の変容
アンケートを通じて自己効力感や意欲の変化を観測します。
進学校としての支援体制
本プログラムでは、入試対策やキャリア教育、協働課外活動支援などを含めたトータルなサポートが導入されています。週4日の指導により、安定した生活習慣の確立を目指します。
参加者募集情報
現在、シン・ガッコウ Schorbitでは第1期モニター生を募集中です。対象は、通信制高校生や高校中退者で、特に難関大学進学を目指す意欲を持つ方に向けたプログラムです。
皆さまの参加を心よりお待ちしています。詳しい情報は公式サイト(https://schorbit.net)をご覧ください。